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大学の看板損壊 元学生ら無罪に
5月31日 21時16分

大学の看板損壊 元学生ら無罪に
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3年前、東京都内の大学に設置された看板を壊した罪に問われた元学生ら5人に、いずれも無罪の判決が言い渡されました。

無罪判決を受けたのは、24歳の元大学生ら5人です。
5人は3年前、東京・千代田区の法政大学のキャンパス内に設置された看板や告知板合わせて12枚を壊したとして、暴力行為の処罰に関する法律違反の罪に問われました。
大学が設置した看板には、5人のうち文学部を除籍となった1人の名前を挙げて「構内への立入禁止を通告する」などと書かれていました。
判決で東京地方裁判所の若園敦雄裁判長は「防犯カメラの画像から、被告らがいた集団が壊したことは認定できるが、画像は不鮮明で個人までは識別できない。5人が壊したと認めるには合理的な疑いが残る」と指摘し、全員に無罪を言い渡しました。
判決について、被告の弁護士は「刑事裁判の原則にのっとった評価できる判決だ」と話しています。
一方、捜査を行った警視庁は「裁判所の判断であり、コメントすることはない」としています。
東京地方検察庁の八木宏幸次席検事は「主張が認められなかったことは遺憾で、判決内容を十分検討して適切に対処したい」というコメントを出しました。

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