中国書記官:関与の社団法人、事業遂行危うく

毎日新聞 2012年06月01日 02時30分(最終更新 06月01日 07時24分)

 これに対し、同協議会は農水省を通じて、李書記官から「コメは薫蒸しなくても持ち込める」との趣旨の文書を受け取ったため、第1陣としてコメ880キロ、粉ミルク88キロ、日本酒40リットルをサンプルとして送った。だが、中国の検閲当局からクレームがつき、5月になって中国側が全品廃棄。6月1日に送る予定だった第2陣も中止に追い込まれた。

 この事業は10年夏ごろ民主党国会議員らの勉強会がきっかけで始まり、筒井信隆副農相が同年12月に中国の国営企業と覚書を交わし展示館を借りた。11年7月に設立された同協議会が今年1月までに17社から資金を集めたが、展示会が実現しないまま、資金が窮迫する事態に陥っている。

 李書記官を巡っては、鹿野道彦農相が調査委員会の設置を指示。接触のあった筒井副農相も調査対象となり、農水省幹部は「先行きが見えない状態」と嘆く。

 協議会の責任者である代表理事は「責任は私と鹿野農相、筒井副農相の3者にあり、逃げるつもりはない。ただ、拠出してもらった資金は返還する義務がない」と話している。【青島顕、神足俊輔】

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