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原発運転再開賛成 地元は増加も
5月31日 19時23分

原発運転再開賛成 地元は増加も
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福井県にある関西電力大飯原子力発電所の運転再開について、NHKの世論調査で尋ねたところ、地元のおおい町では「賛成」「どちらかといえば賛成」が合わせて60%を超えましたが、周辺自治体や大阪市では、いずれも「反対」「どちらかといえば反対」が合わせて半数を超えました。

NHKは、今月25日から3日間、大飯原発の地元、福井県おおい町と、周辺自治体に当たる福井県の小浜市と若狭町、京都府舞鶴市、滋賀県高島市の4つの市と町、それに大阪市の3地域で、20歳以上の男女を対象にコンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかける「RDD」という方法で世論調査を行い、合わせて2842人から回答を得ました。
まず大飯原発の運転再開について聞いたところ、おおい町では「賛成」「どちらかといえば賛成」が合わせて64%で、「反対」「どちらかといえば反対」が合わせて28%でした。
一方、周辺自治体では「賛成」とする答えが38%、「反対」とする答えが55%、大阪市では「賛成」とする答えが38%、「反対」とする答えが54%で周辺自治体と大阪市では「反対」とする答えがいずれも半数を超えました。
これらの回答は、前回、先月中旬の調査と比べると、おおい町では「賛成」とする答えが10ポイント増え、「反対」とする答えが9ポイント減り、一方、周辺自治体では「賛成」とする答えが6ポイント増え、「反対」とする答えが5ポイント減り、大阪市では「賛成」とする答えが9ポイント増え、「反対」とする答えが8ポイント減りました。
次に、大飯原発の運転を再開した場合、重大な事故が起きる危険性について尋ねたところ、おおい町では「大いにあるので不安だ」「ないとはいえないので不安だ」が合わせて64%、「ほとんどないので不安はない」「まったくないので不安はない」が合わせて30%でした。
一方、周辺自治体では「不安だ」とする答えが82%、「不安はない」とする答えが15%、大阪市では「不安だ」とする答えが81%、「不安はない」とする答えが15%となり、周辺自治体と大阪市では「不安だ」とする答えがいずれも80%を超えました。
また、運転再開を巡る政府の対応について聞いたところ、おおい町では「大いに評価する」「ある程度評価する」が合わせて33%、「あまり評価しない」「まったく評価しない」が合わせて60%でした。
一方、周辺自治体では「評価する」とする答えが21%、「評価しない」とする答えが74%、大阪市では「評価する」とする答えが19%、「評価しない」とする答えが75%となり、周辺自治体と大阪市では「評価しない」とする答えがいずれも70%を超えました。これらの回答は、前回、先月中旬の調査と比べると「評価しない」とする答えがおおい町で7ポイント、周辺自治体で5ポイント、大阪市では2ポイントいずれも増えていて、政府の対応への不信が高まっていることが分かります。
さらに、大阪市を対象に大飯原発が運転を再開しない場合、この夏15%以上の節電が要請されることについて尋ねたところ「受け入れることができる」「ある程度受け入れることができる」が合わせて78%で、「あまり受け入れることができない」「受け入れることができない」が合わせて18%になりました。

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