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2012年5月30日5時46分

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電力会社の発送電を分離へ 経産省、競争狙い14年以降

図:発送電分離で電力業界はこう変わる拡大発送電分離で電力業界はこう変わる

 経済産業省は、電力会社の発電部門と送配電部門を分ける「発送電分離」を2014年以降に進める方針を固めた。今のように大手電力会社が発電、送電、電力販売を独占するのでなく、自然エネルギーなど様々な発電会社も送電しやすくして、消費者が電力会社を選べるようにする。

 経産省は31日に開く電力システム改革専門委員会で、送配電を担う組織をどのようにつくるかを本格的に議論し始める。家庭向け電力にも新しい会社の参入を認める「電力自由化」とともに今夏までに具体策をまとめ、来年の通常国会に電気事業法改正案を出す。

 電力をつくる「発電」と、その電力を家庭や企業に送る「送配電」は、各地域の大手電力が一手に担っている。今は両方の部門の経理だけを別々にする「会計分離」になっている。

 これに対し、新しく発電事業を始めようとする会社からは「送電網を自由に使えない」「送電網の利用料が高い」などの不満が多い。このため、送配電を大手電力から切り離し、公正に競争できるようにする。

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