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【社会】

板橋の宿泊所 2階空室が火元か 2月にも出火、消防指導

火災から一夜明け実況見分が行われた「ふじや旅館」=31日午前、東京都板橋区上板橋で、本社ヘリ「おおづる」から

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 東京都板橋区上板橋二の「ふじや旅館」が三十日夜に全焼し男性二人が死亡した火災で、板橋署は、死亡したのは経営者の羽田隆英さん(54)と住民の男性とみて、身元の確認を進めている。署と東京消防庁は三十一日、二階の空き部屋が火元とみて実況見分し、出火原因を調べる。

 区によると、ふじや旅館は、失業などで住まいを失った人やホームレスの人がアパートを借りるまでの一時的な居住場所として利用され、区がこれまでに生活保護の受給者五人に紹介した。住民によると、家賃は光熱費込みで七万円だった。

 東京消防庁によると、ふじや旅館では二月十六日、二階の居室の電気ストーブ付近から出火し住人の男性(62)が背中をやけどする火災があった。板橋消防署は同二十四日に査察を行い、消火器や火災報知機などの消防設備の点検報告がされていないとして指導した。

 七人が死亡した広島県福山市のホテル火災を受け、今月二十四日にも消防署が査察したが、改善されていなかった。

 

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