日本図書館協会の見解は対案無しの荒唐無稽だ。
CCC×武雄市図書館プロジェクトを始動させてはじめて、日本図書館協会なるものを知りました。定款によれば、社団法人で、役員のメンバー表はこちら。事業目的は、定款の、

第3条
この法人は,全国の公共図書館,大学図書館,学校図書館,専門図書館,公民館図書部,その他の読書施設及びこれらに関係ある者の連絡,提携のもとに,図書館事業の進歩発展を図り,わが国文化の進展に寄与することを目的とする。


とあります。

私は総務省時代、課長補佐として、沖縄問題の後、明治以来の公益法人改革の一端を担っていましたが、この手の「連絡、提携」型の社団法人は数多くありました(それから制度そのものが大幅に変わりましたが。)。



その日本図書館協会が、武雄市の新図書館構想に注文。佐賀新聞にも記載。また、Yahoo!のトップニュースにも。一社団法人の見解が、また、図書館全体じゃなくてね、個別の図書館に関する見解が、ニュースバリューがあるかどうかはこの際、置きます。ちなみに、明日以降、西日本新聞も載せるって言ってます。ありがたい。

で、問題は、まず入り口論。第3条の目的で、どこをどう見ても、この見解を出す淵源(根拠)が僕には分からん。ちょうど、武雄市長の僕が、例えば、他の自治体の事業に口を出しているようもの。ま、発言の自由はあるんですがね。

それと、内容。佐賀新聞にもきっちり載せてもらいましたが、荒唐無稽。なぜか、対案がない。対案が。こういう団体は、ほんと、他人のやっていることには上から目線で、いちゃもんを付けるのが多すぎ。特に、問題は、指定管理者制度を否定していること。他の公共図書館でも指定管理者入れているところあるんですが。それと、労働環境って言っているけど、ちゃんと、取材してから書いてほしいよ。会見でも、私は、司書等の今後については、現在の給料の保証、本人の意思を確認するって言っていますけど。それには触れない。見てないか、見ても都合が悪いので知らんぷりなのか。また、この6項目に労働者の環境をあえて触れるのは、どうかなって思う。もっと、目線を市民、利用者に向けましょうよ。

また、何度も書いているし、言っていますが、6月の市議会にちゃんと説明するって言ってます。そもそも、この指定管理者制度自体が、議会の議決事項なので、市議会に報告の上、審議して頂くのが大原則。それが議会制民主主義。その議論を踏まえてから、批判があれば、出せば良いのにって思うけど、自分たちのプレゼンスを出したかったんですね。

そして、最後。

武雄市図書館の指定管理者制度導入の構想について、これらの解明を通じて、よりよい図書館づくりとなるよう期待します。当協会もそのための支援、協力をすることを表明するものです。

白々しい。ここまでいちゃもん付けるんだったら対案出してほしいよ。対案がない批判は荒唐無稽って言われても仕方がないでしょ。それと、そのための支援、協力ってどういうの?


そこで、日本図書館協会の人たちにお願いがあります。6月市議会が終わったら、武雄市で公開討論会やりましょうよ。フェアに、日本図書館協会の理事長と私、トップ同士で。こんな僕や担当職員から荒唐無稽って言われる文書を一方的に出す(この行為そのものを否定しているわけではありませんよ。)より、基本的な新図書館像を決めた上(これは市議会の権限)で、具体論に関して、いろんな意見を出し合う。これもまた万機公論に決すべし。

日本図書館協会の塩見昇理事長さん、いかがですか?


by fromhotelhibiscus | 2012-05-31 23:54 | Trackback | Comments(0)
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