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朝鮮学校ドキュメンタリー映画を教材、東北大で特別授業

 東日本大震災に直面した東北朝鮮初中級学校(仙台市太白区)の教員や生徒の思いに迫るドキュメンタリー映画を教材にした公開特別授業が26日、仙台市青葉区の東北大川内北キャンパスで行われる。
 東北大大学院国際文化研究科のアジア文化論講座が企画した。記録映画「東日本大震災 東北朝鮮学校の記録2011.3.15〜3.20」(67分)を上映し、東北朝鮮初中級学校の尹鐘哲(ユン・ジョンチョル)校長が解説する。
 映画は、同校関係者が沿岸被災地や近隣住民への支援活動に取り組んだ様子などを収めた。在日朝鮮人男性と韓国出身の元記者の女性でつくる「コマプレス」が製作し、昨年10月に山形市であった山形国際ドキュメンタリー映画祭などで上映された。
 公開特別授業は、アジア文化論講座が実施する連続企画「不可視の隣人」の一環。少数者コミュニティーをしっかり見据えようというプロジェクトで、第1弾として2010年4月に行った映画上映会と討論会でも、朝鮮人学校の日常を通した「在日コリアン」をテーマに取り上げている。
 尹校長は「震災後、わが校でも相互扶助の素晴らしい絆が数多く生まれた。民族や国籍を超えた交流を強く願っており、今回の授業がいい機会となればうれしい」と話す。アジア論講座の佐野正人准教授は「市民の方々に広く参加してほしい」と呼び掛ける。
 公開特別授業は26日午後1時半から、川内北キャンパスの全学教育講義棟で。誰でも無料で参加できる。連絡先(電子メール)はアジア文化論講座movietohoku@gmail.com


2012年05月24日木曜日


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