『 V.I.WARSHAWSKI 』 、1991年、89分
監督;ジェフ・カーニュー、
脚本;エドワード・テイラー、デヴィッド・アーロン・コーエン、ニック・ティール、
原作;サラ・パレツキー(『レイクサイド・ストーリー』ハヤカワ文庫)、
撮影;ジャン・キーサー、 音楽;ランディ・イーデルマン、
衣装デザイン;グロリア・グレシャム
シカゴの女性私立探偵ヴィク・ウォシャウスキー(キャスリン・ターナー)は、ある晩
バーで元アイスホッケーの花形選手ブンブン(スティーブン・メドウズ)と知り合い意気
投合する。
しかしその夜遅く、ブンブンはミシガン湖の埠頭の爆発事故現場で死体となって発見される。
父親の死は事故ではなく殺人だと主張するブンブンの娘キャット(アンジェラ・ゴーサルズ)
から犯人を見つけ出して欲しいと依頼されたウォシャウスキーは、危険だから手を引けと言う
亡父の友人であったシカゴ市警のマロリー警部補(チャールズ・ダーニング)の忠告を振り切り、
新聞記者マーリー(ジェイ・O・サンダース)の協力も得て、不審な事件の調査に乗り出す。
調べが進むうちに、ブンブンの遺産相続にからんでの元妻ペイジ(ナンシー・ポール)の何
やら不可解な行動や、謎の多い湖岸の再開発計画を巡っての、そこにうごめく暗黒組織の胡散
臭い荒くれ連中を相手に、ウォシャウスキーは体を張って事件の真相に迫っていくのであった。
ビリー・ワイルダー監督『深夜の告白』(1944年)のリメイクである、ローレンス・
カスダンの監督デビュー作『白いドレスの女』(1981年)でセクシーな悪女役で成熟した女
の魅力を振りまいて鮮烈なスクリーン・デビューを果たしたキャスリン・ターナーは、その後に
マイケル・ダグラスが製作・主演したアドベンチャー・ロマン映画『ロマンシング・ストーン
秘宝の谷』(1984年)と、その続編である『ナイルの宝石』(1985年)で行動的な
小説家のヒロインを演じ、色気のあるコメディックなアクション女優として高い評価を受けて
新境地を開き、原作ベスト・セラー小説の映画化で、タフで強くてセクシーな私立探偵役に
抜擢されたのでした。
実際、キャスリン・ターナーが演じる女探偵ウォシャウスキーが、むくつけき男どもを向こう
に回して一歩も引かずに立ち向かって行くサマは誠に頼もしい限り、と云うか恐ろしい限りで
あります。真相を話そうとしないワル男に対して鼻先に拳銃を突きつけながら、尚も片手で
"男の急所"を"くるみ割り"で挟み込んで自白を迫るシーンなど、イヤハヤァ〜実に怖いですぅ〜!
色仕掛けでまんまと銀行口座の預金状況を聞き出したウォシャウスキーとキャットとの会話。
「男ってバカばっかり!」と言うオマセな少女キャットに、「女を見くびっているのよ!そこに
つけ込むの!」。いやぁ実にクールでキッツイ言葉でありますねぇ・・・。これぞハードボイルド〜。
スピーディな展開でサスペンスに溢れた傑作探偵ミステリ「B級映画」を是非お楽しみ下さい。