先日の「Wotapedia」に「面白い」と気持玉、コメントをありがとうございます テケトーに妄想しているわけでなく、それなりにリサーチした上でアホな妄想をしているのでございますが、 「こんなんちゃう」とお怒りにならず笑ってくださる読者様に感謝すると共に「また降ってこないかなあ」などと調子にのってしまいます。 アホな妄想のみならず、ヘボな短編小説も時々書いているワタクシ。 あいにく小説は限りなくマニアックな為、ごく親しい友人にしか公開できません 今年に入ってから書き上げた小説の中で1番好評だったのは、 「スケート靴を履いていない大ちゃんがリヨンの広場で踊る」シーンでございました。 これまでも大ちゃんの陸上のダンスを拝見したいと願っておりました。 昨夏、リヨンで合宿された大ちゃんのニュースを拝見し、バレエを始めたと伺ってますます思うようになりました。 想像を形にしたいと願って、拙い小説の一文に綴ってみました。 抜粋して掲載いたします。 リベルタンゴ。 アストル・ピアソラの数ある名曲の中でも、もっとも愛されている曲が流れだす。 老夫婦の他にも、踊り出すカップルも現れる。 哀愁を帯びた旋律が狂おしい情熱へと変わり始めた時。 ふわっ! 飛鳥が広場へと舞い降りた。 彼の目にはそう見えたのだ。 l'ange noir 黒の衣装をまとった天使。 しなやかな腕を伸ばし、細い肢体をしならせて舞う。 のけぞった顔は音楽との交合に満たされ、 差し伸べた指先は空中に詩を綴る。 鮮やかなピルエットの回転は数えられない速さ。 シャッセ、トンベから舞い上がるジュテの高さはまさしく鳥のもの。 突然の乱入に驚いた人々が踊りを止める。 抗議しようと開いた口は感歎と称賛へと変わる。 年期の入った楽人の群れはむしろこの踊り子を喜んだようだ。 ジャズのアレンジのように、即興のフレーズが加えられ、 音楽と舞踏の興奮が高まっていく。 『・・あそこで踊っているのは誰だ?この世のものとは思えない。』 ぼんやりと立ち尽くす彼の耳に、観衆の拍手と歓声、口笛や指笛がこだまする。 ジャン!! 最後の一音が響き渡ると同時にフィニッシュのポーズも決まる。 信じられないコラボレーションに観光客、物見高い人々、 カフェや屋台の店員までが大喝采を送る。 「ブラーヴォ!!」 「ブラヴィッシモ!!」 花屋の売り子は花を投げ、口々に歓声を送る人々は小銭を投げる。 踊りおさめた彼はしばらく呆然としていたが、代わる代わる彼を抱き寄せる楽人の腕で我を取り戻したようだ。 にっこり笑って優雅なレべランスをするその姿に観客はいっそうの拍手を送る。 この妄想小説を一部分とはいえ公開するのはかなり勇気が必要でした。 では、何故自己満足の何物でもない駄文を公開するのか。 動画を創るセンスとスキルが無いこともございますが、 「手の届かない存在になりたい」と話した選手の記事を読んだからでございます。 偉大な選手、アスリートの鑑と讃えられ続け、今なお挑戦を続ける選手は、ある意味大ちゃんと共通する部分がございます。 けれど、今まで「凄い選手。怪物だ。」以上の感想を抱いたことがございませんでした。 「俺の与えるものはこれだ。黙って受け取れ。」 彼の演技から受ける印象は常にこうでした。 逆にワタクシが何故こうまで大ちゃんのスケートに惹かれてしまうのかも判った気がいたします。 観ている以上に伝わる何か。技術だけではない何か。 ド素人には巧く表現できませんが、大ちゃんの演技には余白があると思います。 観客がイマジネーションを働かせる余白があると思います。 「美しいだけでなく、醜くても記憶に残る表現がしたい。」とお話されたこともある大ちゃん。 観客とキャッチボールし、大ちゃんと全ての観客が感じるものを共有できた時、最高のパフォーマンスが完成する。 大ちゃんはワタクシにとっては遠い遠い存在でいらっしゃいますが、彼のスケートを拝見する時は誰よりも近い存在でございます。 「なにか新しいものを氷の上に運んできてくれる」ペシャラ選手の名言の通り、いつでも新鮮なときめきを感じます。期待でわくわくいたします。 そして彼のスケートからいただく感動とエナジー。 妄想も含め自分の中にあったものを形にする力はワタクシの大きな支えとなりました。 外国語の翻訳記事を拝読する時「この選手の真意はこうなのだろうか。」と考える事の多いワタクシ。 語学に不自由しておりますので、記者の書いたままを取り上げましたが、本当はどうなのでしょう。 手の届かない存在と唯一無二は違うものだと思います。 大ちゃんがお思いになる「唯一無二のスケーター」は、観客がいなくては存在しない。 究極のスケーターは、観ているものが苦しみや悲しみを忘れ、ひと時彼の世界に浸ることができる、完璧な技術と成熟した表現がひとつになったスケーター。 大ちゃんが変わらずに瑞々しい感性を持ち続ける限り、成長は止まらないと思います。 自分のスケートを好きになりたいと努力し続ける姿こそが偉大な存在だと思います。 「音楽とスケートの結婚、それはこれです。」日本男子が実況にこう言わせたのです。 「彼が滑ると、どこの国でも歓声と拍手、スタオベです。」 どれほどたくさんのメダルよりも、大ちゃんが唯一無二の存在と証明しています。 全ての選手が目指す道は、ひとつとして同じものは無い。 大ちゃんは大ちゃんのままで、どこまでも歩み続けてくださると信じます。 四大陸でも、心のままに、音と合体し、観客とキャッチボールできますように。 苦手な気圧の変化をうまく調整されますように。 遠くて近い大ちゃんに応援オーラをお送りします 大ちゃん、頑張れ |
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Takakoさん、私もあの選手の言動にもやもやしていました。それが何かようやく、分かった気がします。もう3大会連続で五輪メダルを獲得している彼がソチを目指す。彼は五輪のためだけに競技に復帰したんですね。そこが高橋大輔とちがうところなんです。大ちゃんも五輪のメダルは目標にしています。でもそれは4年間の集大成、そこに至るまでの道のりに価値を見出しているのではないでしょうか。メダルは結果なんですよね。そこにたどり着くまでにどれほどたくさんのお客さんと一体になれる演技ができたか、伝えたいことを伝えられたか、そこに喜びを感じるのが大ちゃんだと思います。 |
pororimama 2012/02/05 18:28 |
こんばんはー |
どらどら 2012/02/05 20:06 |
pororimama様、コメント誠にありがとうございます! |
D-Love.Takako 2012/02/05 20:20 |
どらどら様、コメント誠にありがとうございます! |
D-Love.Takako 2012/02/05 20:42 |
今晩は〜。 素晴しい文章です。 文才のある方だなぁ〜とは以前から思ってましたし惹かれてましたのでこうしてTakakoさんのブログを知ってコメしている事がとても嬉しいです。 そして、かの有名な選手の言葉…Takakoさんの言うとおりですね。 私は以前から観るたびに圧倒されて圧力がかかるような感じで疲れてしまうので見ないんです。気持ちがいいというか心地よさとか感動がこなくて… |
心・D1SK・愛 2012/02/05 22:18 |
Takako様こんばんは!美しい小説をありがとうございます!素晴らしいです!感動です!大ちゃんを見つめてる彼って誰か想像してニヤニヤしてます…も、もしかして某選手とか…?是非とも全文掲載を〜!ところであのピノキオの発言私もムカッとしました!まぁ大ちゃんはスケートの天使、彼とは違いますからね!あの上から目線の一方的な演技は好きになれません!バンクーバーの時はヨメが金メダルが欲しいからって復帰したって、じゃあ今回はどうなんでしょうね?ベテラン選手は応援したいけどなんだかガッカリしちゃいましたよ(-_-)それにしてもTakako様の仰る通りやっぱり大ちゃんはスケート神がこの世に遣わした天使だぁ〜♪大ちゃん頑張れ!Takako様も頑張って〜! |
aki 2012/02/05 23:21 |
ハラショー♪ |
kapi 2012/02/06 00:23 |
帝王はおそらく我らが大ちゃんを見て相当焦っているのではないかと思います。だって、大ちゃんは明らかに彼にないものを持っている人ですから。帝王は成績で歴史に残るかも知れないけど、人の心、記憶に残るのは大ちゃんであることを、彼も気づいているんでしょう。4回転ジャンプが安定していて、ちょっと押しつけがましい(ごめん!)パッションを放つY君を後継者扱いしたい気持ちもよくわかります。 |
pom 2012/02/06 04:58 |
心・D1SK・愛様、コメント誠にありがとうございます! |
D-Love.Takako 2012/02/06 22:28 |
aki様、コメント誠にありがとうございます! |
D-Love.Takako 2012/02/06 22:46 |
kapi様、コメント誠にありがとうございます! |
D-Love.Takako 2012/02/06 23:05 |
pom様、コメント誠にありがとうございます! |
D-Love.Takako 2012/02/06 23:30 |
Takako様 |
とんとん 2012/02/07 10:17 |
とんとん様、コメント誠にありがとうございます! |
D-Love.Takako 2012/02/07 23:34 |
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