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食堂タイプ、多目的タイプ 店舗に新形態 東北で試験出店
 | 仙台市青葉区一番町にオープンした食堂タイプの店舗。窓が大きく明るい内装にした |
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レストラン経営のカルラ(宮城県富谷町)は、ロードサイド中心に展開してきた主力の「和風レストランまるまつ」の店舗形態を増やし、新タイプの店舗を試行的に出店する。繁華街のビルなどに立地して定食を提供する食堂タイプを増やすほか、会合需要向けの多目的タイプも今夏、実験店として潟上市にオープンさせる予定。形態の分化で、きめ細かくニーズの取り込みを図る。 食堂タイプは広さ約210平方メートル、100席前後で、客単価700円前後の想定。約230〜280平方メートルのロードサイド型の従来店よりやや狭い。 第1号として、3月に仙台市青葉区一番町のビル2階に開いた店舗では、窓を大きく、内装も明るくし、女性1人でも入りやすいようにした。売上高などは非公表だが、おおむね計画通りという。 今後は来年2月までに東北で数店舗を出す予定。親しみやすい食器や従業員の制服などの導入も検討する。 一方、多目的タイプは広さ約330平方メートルかそれ以上とし、郊外を中心に出店する。従来店ではすしなどに限られていた生ものメニューに刺し身を加え、客単価約1200〜約1300円と高めに設定する。 座敷の個室も多めにし、小規模な祝宴、法事などの需要も狙う。 レストランニーズは少子高齢化と生活スタイルの変化で分化が進んでいることから、新形態への試行が必要と判断した。 カルラは今後、食堂タイプではオフィス街のビジネスマン向けに、家庭料理風の手作り感のあるメニュー開発も進める方針。井上修一社長は「会社の成長戦略を描くには、個への対応が欠かせない」と話している。
2012年05月31日木曜日
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