ロスチャイルドとロックフェラー、資産運用事業で資本提携

2012年 05月 30日 20:26 JST
 
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 [ロンドン 30日 ロイター] 英ロスチャイルド家のジェイコブ・ロスチャイルド氏が率いる投資会社RITキャピタル・パートナーズ(RCP.L: 株価, 企業情報, レポート)は30日、米ロックフェラー・グループの資産運用事業の株式37%を取得することで合意したと発表した。運用事業で、大西洋を挟んだ名門による提携が実現する。ロスチャイルドにとっては、米国に基盤を築くことにもなる。

 RITは、仏ソシエテ・ジェネラル(SOGN.PA: 株価, 企業情報, レポート)の投資銀行部門から、ロックフェラーの資産運用事業株式を取得する。取得額は明らかにされていない。

 ソジェンは2008年からロックフェラーの資産運用事業の株式を保有していた。

 ロックフェラー家のデビッド・ロックフェラー氏(96)と、ロスチャイルド氏は過去50年にわたって交友関係を築いてきた。

 

 ロックフェラー・アンド・カンパニーは1882年、ジョン・D・ロックフェラー氏が自身の資産を運用するために設立。運用資産は340億ドルに拡大した。

 一方のロスチャイルド財閥は、18世紀後半にマイアー・アムシェル・ロスチャイルド氏がフランクフルトで始めた事業が起源。

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