2012年05月31日 (木)

Resistance: Burning Skies 海外レビュー

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  • 機種: Vita
  • 開発: Nihilistic
  • 販売: SCE

『Resistance: Burning Skies』の海外レビューです。

PlayStation LifeStyle 8.5/10

Insomniacから引き継いだNihilisticは、携帯機初のツイン・スティック・シューターを見事な作品に仕上げた。Vitaの数少ない制限を、非凡なデザインで乗り越えている。短めでリプレー性に欠けるとはいえ、シングルプレーは素晴らしい出来。マルチプレーはコンソール・シューターにも匹敵するだろう。Vita所有者、『Resistance』ファン、シューターのファンは、本作を手にすべきだろう。

GameTrailers 8.1/10

『Resistance: Burning Skies』は、コンソール風1人称シューターを携帯機に持ち込む戦いに勝利している。ボリュームは少なく、斬新なアイデアもここにはないし、タッチ画面操作を強要されるのは戦略的過ちだが、バランスの良いキャンペーンには強力でバラエティ豊富な武器一式があり、オンライン・マルチプレーは携帯機にしては前代未聞のクオリティを実現している。外でまともなFPSをプレーしたいなら、これこそ君が求めていた戦争かもしれない。

Playstation Universe 8.0/10

良い点:
・タッチ画面の巧みな使い方
・素晴らしい武器ラインナップが戦闘に多様性をもたらしている
・Vitaでも上手く機能しているツイン・スティック操作
悪い点:
・一部の貧弱な環境
・当たり外れのあるビジュアル
・短いキャンペーンと平凡な物語

全体的に、『Resistance: Burning Skies』は期待したような一流FPSというわけにはいかなかったかも知れないが、かなり良い線を行っている。Vitaでもコンソールに匹敵するFPSが可能なことを証明しているし、それだけでも体験する価値があるだろう。今一つのビジュアルや独創性のないロケーションにも関わらず、『Resistance: Burning Skies』は質の高い瞬間や手に汗握る銃撃戦、最高峰の武器ラインナップが詰まったアクション満載のゲームだ。PS Vitaはその発売以来ソフト日照りに苦しめられているが、『Resistance: Burning Skies』はVitaが息を吹き返す切っ掛けとしては充分の出来だ。

TheSixthAxis 6.0/10

良い点:
・ムラがあるが悪くないビジュアル
・Vita初のFPS
・コミック風カットシーンは良い。少なくとも初めて見た時は
・そこそこ良くできたアクション演出
悪い点:
・素っ気ないマルチプレー
・リプレー性のないシングルプレー
・長いロード時間
・水準以下のオーディオ
・一部の酷すぎるセクション

ハードコアな『Resistance』ファンは間違いなく本作を気に入るだろうが、それ以外の人間にとっては、決して悪い出来ではないものの、無難なゲームに落ち着いている。グラフィックは当たり外れがあるし、サウンドも全体的に酷く、操作性には改善の余地がある。だが決して悪いゲームではないし、Vita初のFPSとしてそれなりのファンを獲得できるだろう。

Video Gamer 6.0/10

良い点:
・携帯機でもFPSが機能することを証明した
・豊富でユニークな武器
悪い点:
・退屈な環境
・貧弱な物語と退屈なマルチプレー

『Resistance: Burning Skies』にはもっと勇気を出して大胆になって欲しかった。Vita初のFPSで、素晴らしい武器が豊富に取り揃えてあるが、Vitaの救世主たる風格が感じられない。控えめで、殆ど手抜きとも言えるゲームであり、開発元のNihilisticはいつも無難に済ませる傾向がある。シューティング自体は最高峰の出来だが、テンポの悪さと退屈な環境が感情移入の妨げになっているし、技術的欠点とありきたりなモードがマルチプレーを蝕んでいる。『Resistance: Burning Skies』は携帯機におけるFPSのポテンシャルを示してはいるが、フランチャイズそのものの素晴らしいポテンシャルを活かすことはできていない。

Digital Spy 3.0/5.0

『Resistance: Burning Skies』は一本道でミッションもありきたりだが、他にはない完成度の高いシューターの風格を備えている。ビジュアルはPS3版にも匹敵するほどだし、ゲームプレーにはスケールの大きさと緊迫感が満ちている。理論的にはクラシックになるべきゲームだが、貧弱な物語とヒネリのないミッションのせいで深みには欠けている。

GameSpot 5.5/10

良い点:
・優れた対戦マルチプレー
・タッチ操作の面白い使い方
悪い点:
・過去作の手に汗握る戦闘を再現できていない
・深刻な接続障害のせいでマルチプレーにアクセスできない
・キャンペーンの物語とキャラクターが面白味に欠ける
・退屈なビジュアル

技術的な問題点は改善される可能性があるが、この『Resistance』シリーズ最新作は、シリーズの水準に全く達していない。『Resistance: Burning Skies』はVitaでもFPSは問題なく機能することを証明しているものの、Vita初のFPSとなる本作はガッカリするほど時代遅れ。歯応えのない敵、単純化されたレベル・デザインがキャンペーンをぬるま湯にしており、良く出来てはいるマルチプレーも、大きな売りになるには制限されすぎている。『Resistance: Burning Skies』は間違いなく楽しめる箇所もあるが、このシリーズやVita、そしてゲーム内のニューヨーク市民にはもっと相応しい待遇を受ける価値があるはずだ。

IGN 5.5/10

プレゼンテーション 5.5: Tom Reilly氏による物語は薄っぺらい
グラフィック 7.0: 環境は空っぽだがシャープ。カットシーンが何故か乱れることも
サウンド 5.5: 音楽は陰気なムードを醸し出しているが、戦場がどれだけ遠くても常に耳にするのは足音と銃声だけ
ゲームプレー 6.0: タッチ画面周りの問題点を除けば、ちゃんとプレーできる。ただ、エキサイティングではないだけ
寿命 5.5: 6時間以内でクリア可能。New Game+も用意されているが、1周目でプラチナ・トロフィーの獲得が条件だ。オプションの少ないマルチプレーがプレーし続ける理由となる

『Resistance: Burning Skies』は、携帯機で初めて2本スティックを使ったFPSだが、上手く活用できていない。物語は印象に残らないし、アクションはありきたり、マルチプレーは単純化されている。1人称アクションが好きでたまらないなら、『Resistance: Burning Skies』には満足できるだろう。ただ、PS3版のような輝きを期待しないように。

AusGamers 5.0/10

良い点:
・武器は相変わらず素晴らしい
・過去の携帯ゲームよりもFPS操作が大幅に優れている
・VitaでFPSがプレーしたくてしょうがないなら、本作が唯一のオプションだ
悪い点:
・非常に退屈でダルい
・バグだらけ
・極めて醜い
・呆れるチェックポイント/セーブ・システム

開発元のNihilisticは、どうやら『Resistance』をVitaに持ってくるだけでも充分に大胆かつ革新的であり、それ以上は不必要だと判断したように思える。決して出来の悪いFPSというわけではないが、最低限の条件を満たすことだけを目標にした非常に生気に欠けるゲームで、その大部分は退屈で印象に残らない。Vitaで唯一のFPSだからといって、これほど平凡なゲームに仕上がった言い訳にはならないのだ。

ZTGameDomain 5.0/10

良い点:
・手堅いシューティング操作
・素晴らしいオーディオ
悪い点:
・極めて雑に感じられる
・退屈な銃撃戦
・繋がりにくいオンライン
・平坦なストーリーテリング

『Resistance: Burning Skies』はちゃんとしたゲームにはなっているものの、あらゆる面で失敗している。シューティングはメカニック的には良く出来ているが、面白いわけではない。演出は時として完全に破綻しており、カットシーンは恥ずかしいほど低解像度だ。オンラインは繋がりにくく、キャンペーンは短く盛り上がりに欠ける。練られた体験というよりも、Vitaにおけるシューターで何ができるのかを示した一例に過ぎないように感じられるのだ。コンソール版トリロジー最終章の後だけに本作には多大な期待を寄せていたのだが、悲しいかなVitaの埃を払い落とす理由にはなりえていない。

Eurogamer 5.0/10

問題点を抱えているとはいえ、『Resistance: Burning Skies』には楽しめる箇所も多々含まれているし、簡素とはいえマルチプレーも悪くなく、今現在の携帯機では他に存在しない体験を提供してくれている。今のところはそれで満足という人もいるだろうが、我々はもっと上を要求すべきだろう。

Metro GameCentral 4.0/10

良い点:
・ツイン・スティック操作は実に上手く機能している
・新鮮味は全くないが、面白い武器
・Survivalモードは楽しい
悪い点:
・『Resistance 2』が無謀な実験作に見えるほど平凡なアクション演出と敵
・貧弱なストーリーテリング
・物足りないグラフィックとサウンド

PS Vitaでも間違いなく1人称シューターは機能するが、その事実を証明したことだけが、この味気ない携帯ゲームの唯一の偉業だ。

Games Radar 4.0/10

良い点:
・武器の種類は豊富だが、『Resistance』のスタンダードには達していない
・マルチプレーは楽しめるが特別な出来ではない
・Survivalモードが楽しい
悪い点:
・平坦なストーリー・モード
・荒削りで平凡な効果音
・ぎこちない操作性

『Resistance: Burning Skies』は、ファンがシリーズに期待するような体験は提供してくれない。シリーズの売りである豊富な武器は見当たらず、物語は記憶に残らないし、マルチプレーはシリーズの携帯版前作よりも簡素化されている。この6年間をChimeraの頭を吹っ飛ばして過ごしてきたゲーマーにすらお勧めできない作品だ。Survivalを数ラウンドほどプレーする分には楽しめるとしても、長年の『Resistance』ファンや、VitaでFPSを楽しみたい新規ユーザーを数多く引き付けることができるほどユニークなコンテンツが収められているわけではない。誘惑に打ち勝とう。

Destructoid 2.0/10

『Resistance: Burning Skies』は、Vita初のFPSということで欠点は見逃して欲しいと思っているかもしれないが、たとえVitaに直接の比較対象が存在せずとも、本作の酷さは明らか過ぎるほどだろう。唯一褒めることができる点があるとすれば、シューティング自体の出来は決して悪くないことくらい。ゲーム自体は、まるで必死に締め切りに間に合わせたかのように、平凡で詰まらない。

私のように、VitaのFPSがどんな感じになるのかを待っていたなら、本作はVitaにおけるFPSのポテンシャルを示していると言える。しかし、Vita初のFPSに良作を期待していたなら、『Resistance: Burning Skies』は到底受け入れがたいゲームなので、他のゲームを待とう。ビジュアルは酷すぎるし、インタラクティブ性は退屈、フルプライスが侮辱に感じるほど中途半端なゲームである。Vitaで新しいゲームがやりたくてウズウズしている人は思わず買ってしまいそうになるかもしれないが、果報は寝て待てと言うし、本作よりも酷いゲームは想像しがたい。


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