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経済
【原発再稼働】需給逼迫、値上げ懸念が再稼働を催促
2012.5.30 23:49
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政府が関西電力大飯原発3、4号機の再稼働に向け大きく舵を切った背景には、夏の電力需給に逼迫に加え、このまま停止が続けば、火力燃料費の増大による電気料金の大幅値上げが現実味を増し、国民生活や経済に打撃を与えかねないとの判断がある。政府は福井県の同意を待ち、再稼働を最終的に判断する方針だが、決断が遅れるほど事態は深刻化する。再稼働にもはや一刻の猶予もない。
政府の電力需給検証委員会の試算では、大飯原発の停止が続いた場合、関電管内は今夏14・9%の供給不足に陥る。
政府はこれまで「節電で需給バランスは何とか保たれる」(枝野幸男経産相)としてきたが、節電効果には不透明な部分が多く、猛暑で他電力管内の需給も逼迫すれば関電への電力融通に期待はできない。
需給バランスが危険水域に達すれば、強制的に送電を止める計画停電に追い込まれる恐れもあり、国民生活の混乱は必至だ。
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