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化学物質排出規制 対応策検討へ
5月29日 13時47分

化学物質排出規制 対応策検討へ
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利根川水系の水道水から国の基準を超えるホルムアルデヒドが検出された問題を受けて、細野環境大臣は、専門家の会合を立ち上げて、現在は排出規制のない化学物質の新たな規制や、同じような問題が起きた場合の対応策について検討する考えを示しました。

利根川水系の浄水場の水道水から国の基準を超えるホルムアルデヒドが検出された問題では、埼玉県の化学メーカーの委託を受けた群馬県の業者が、処理能力が不十分な設備を使って廃液を処理した結果、ヘキサメチレンテトラミンという化学物質が河川に流れ込んだのが原因とみられています。しかし、この物質は比較的毒性が低いことなどから排出規制などの対象にはなっていませんでした。
これについて、細野環境大臣は29日の会見で、「ヘキサメチレンテトラミンが規制対象になっていない状況の中で事故が発生した。この物質以外にもホルムアルデヒドに変わる物質はあり、トータルにどう再発を防止するかが最大のポイントになる」と述べ、ホルムアルデヒドの発生原因となる化学物質に新たな規制を設けるため、専門家の会合を来月立ち上げる考えを示しました。
会合では、同じような問題が起きた場合に国や自治体がどう連携して対応するかも検討し、原因の特定や被害の拡大防止を迅速に行える仕組みを作りたい考えです。

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