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検討会“黒い雨の範囲拡大は困難”
5月29日 17時12分

検討会“黒い雨の範囲拡大は困難”
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原爆投下直後の広島市で、いわゆる「黒い雨」が降った地域の範囲について、厚生労働省の検討会は、国が指定する範囲の外でも黒い雨が降ったと指摘したものの、放射線による健康への影響は認められないとして、範囲を拡大するのは困難だとする報告書を大筋でまとめました。

「黒い雨」が降った地域について、国はこれまで広島市北西部の南北19キロの範囲を指定し、健康診断の費用やがんなどの病気の治療費を無料にしています。しかし、住民への聞き取り調査で、国が指定した地域のおよそ6倍の広い範囲で黒い雨が降った可能性を広島市が示したため、厚生労働省は検討会を設けて、指定地域を拡大するかどうか検討してきました。
29日の会議では、国の指定地域の外でも黒い雨が降ったと指摘したものの、データが少なく、放射線による健康被害は科学的には認められないとして、地域の拡大は困難だとする報告書を大筋でまとめました。
一方で、報告書では、黒い雨を体験していない人より、体験した人の方がうつ状態になるなど精神的な健康状態が悪化する傾向があり、放射線への不安が影響していると指摘しています。厚生労働省は、今後、黒い雨を体験した人を対象に健康相談を実施するなど、新たな支援策を検討することにしています。

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