福岡市が禁酒令を出したと聞き、いろいろ不祥事が重なったとはいえ、ずい分思い切った措置だと思って調べてみたら、わずか1カ月のことらしい。また自宅で飲む分には構わないという。
- Reuters
同市では18日に、市職員が飲酒後にタクシー運転手に暴行したとの容疑で逮捕された。また同日、別の職員が元同僚への傷害容疑で逮捕された。先月は市立小学校の教頭が飲酒運転容疑で検挙されたという事件もあったし、2月に市の職員が酒に酔って車を盗んだ事件もあった。
同市では2006年に飲酒した市職員の運転する車が家族5人を乗せた車に衝突、子ども3人が亡くなるという悲惨な事件があった。この職員が逃走した上、身代わりを仕立てて罪を逃れようとしたということも相まって全国的に批判の嵐が吹き荒れ、これをきっかけに飲酒運転への処分や処罰が全国的に厳格化された。
あの事故の反省で、全国的に飲酒運転は減少したが、東洋一の歓楽街とも呼ばれる中洲を擁することもあるのか、その事故の起きた福岡という街では、今も酒の上の不祥事が後を絶たない。
そこで高島宗一郎市長が講じた意表を突く一計が、この「禁酒令」だ。職員と教員全員に6月20日まで自宅以外での飲酒を禁じるという。
ただ、強制力はない。市長が違反者と面談して指導する意向だと報じられているが、どれだけ抑止力になるかは不明だ。禁酒令というショック療法で綱紀粛正を狙ったようだ。
わずか1カ月だし、家で飲むならいいということなので、騒ぎ立てるほどのことでもない。ただ、酒は人間関係の潤滑油という面もあり、不祥事が相次いだからといって飲酒そのものを禁止するというのは、交通事故が増えたので車を禁止するというような印象を受ける。大上段に振りかぶって言えば、ここまで職員の個人の自由に介入していいのかという問題もある。
職員の中には、子ども扱いだとプライドを傷つけられたと感じている人もいれば、そのぐらい当然だという人もいるという。
読者の皆さんはどうお考えだろうか。(受付は5月29日まで)
禁酒令は
- 当然 (70%, 358票)
- やり過ぎ (30%, 157票)
計514票
コメントを全部、読みました。
反対の立場をとられる方は、みなさん筋が通っておられますね。
逆に賛成の方のコメントは、不祥事の当事者とその他の職員とを
混同しておられる。
そこには幼稚な感情論しかみてとれません。
どうして、賛成派が7割で反対派が3割なのか理解できません。
禁酒令に賛成されている方が7割にもおよぶのに、賛成派の方からの説得力あるコメントが少ない。
ぜひ、そう判断した理由を述べて欲しい。
あと、この雑誌(サイト?)の購読層も知りたい。
市長も監督不行き届きで、給与の自主返納でもするべきでしょう。
以前、会社の人事課にいたことがありますが、これって「コンプライアンス」はどうなってるんでしょうか?
行政の長として自らコンプライアンスを踏みにじっても問題ないんでしょうか?
これは大規模な「パワーハラスメント」として断罪されるべきではありませんか?
「禁酒令」に賛成されてる方の意見もうかがいたいです。
単に「不祥事が続くから仕方ない」「公務員が嫌いだから」という理由だけで「禁酒令」に賛成されていませんか?
「禁酒令」を強いられているのは、大多数のマジメな職員さんなんですよ?
なんか変だと思ってたら、市長自身の処分はどうなってるんだ?
罪のない一般職員16,000人に、これだけのペナルティを課してるのに、市長自身の責任は
なんの発表もない。
一般の職員には責任はない。
それに対し、市長には「指導監督者責任」がある。
当然、辞任まで含めた重い処分じゃないとバランスが取れないよな?
不祥事が続くのは高島市長を「リーダー」と見なしていないからなんじゃないのか?
今回の件で、大多数の職員は「反発」「わだかまり」を抱いているだろう。
「リーダー失格」である。