【動画ニュース】
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福島第一原発の事故を受けて全国的に原発のあり方が問われている中、
30日、川内原子力発電所の運転差し止めを求める裁判が
鹿児島地方裁判所に起こされました。
原告の数は鹿児島と熊本、宮崎を中心に1100人余りに上ります。
30日、九州電力と国を相手に訴えを起こしたのは
川内原発周辺の住民を含む鹿児島、熊本、宮崎の3県を中心とした原告1114人です。
訴えによりますと原告らは
「福島第一原発の事故で明らかになったように、
原発を運転すること自体に重大事故の危険がある」として
川内原発1、2号機の運転差し止めを求めています。
そして「原発の操業は憲法が保障する生命、身体、健康を維持し、
快適な生活を営む権利を侵害している」として
原告一人あたり1万円の慰謝料を求めています。
川内原発差し止め訴訟の原告団長になったのは薩摩川内市に住む森永明子さんです。
広島県出身で12年前に結婚して薩摩川内市に移り住んできたという森永さんは
「子供たちのために原発のない故郷を作りたい」と訴えました。
原告らは今後、法廷で九電や国を相手に
原発の安全性や運転の是非を争いたいとしています。
原発の運転差し止めを求める裁判は佐賀県の玄海原発など全国各地で起こされています。