在日中国大使館の1等書記官に外国人登録法違反の疑いで警視庁が出頭要請した問題にからみ、鹿野道彦農林水産相は30日、省内に調査チームを設けることを明らかにした。読売新聞が同日付朝刊で、農水省の機密文書が外部に漏れ、書記官が内容を把握していた疑いがあると報じたことを受けた措置。
記者団に対し、鹿野農水相は、書記官について「顔と名前が一致しないが、どこかでお会いしているかもしれない」と述べた。また、筒井信隆副大臣は、副大臣室などで書記官と複数回会ったことを認めたうえで「書類を渡したことも、見せたことも、内容を伝えたこともない」と話した。
チームは岩本司副大臣をトップとし、森本哲生政務官が副チーム長になる。機密漏洩(ろうえい)があったかどうかを中心に調べる。筒井副大臣も調査対象になるという。できるだけ早く、中間報告をまとめる予定。