「武道家は入れ墨をしませんよ。するのは格闘家です」
ある日の空手談議。橋下徹・大阪市長が指示して職員にタトゥーの有無を調べた一件を受けての話題だ。武道家に「いない」と断言はできないが、大阪市職員への調査で続々と判明したのには驚かされた。
民間企業でもタトゥー社員の採用には敏感である。このコラムで何度も書いた通り、私はタトゥー批判派で「時代が時代だから」という声には納得できない。タトゥーが与える恐怖感は、大阪市職員が少年に行って問題になった威圧そのもの。全国でどれほどの数の公務員がタトゥーを施しているかと考えると恐ろしい。
国際的にはタトゥーに宗教的な意味を持たせる場合もあって一概には否定できないことは分かるが、やはり日本には異質だ。スポーツ界は種目によって厳しい規制を設けている。当然だと思う。 (格闘技評論家)
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