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未公開株投資募り詐取 佐賀など200人から3億円 | ||
上場予定がない自社の未公開株の販売などで投資を募り、現金をだまし取ったとして、福岡、佐賀、長崎、大分の4県警の合同捜査本部は29日、詐欺容疑でビルメンテナンス会社「東京メンテナンス」(東京都中央区)の元社長亀井正行容疑者(73)=浜松市南区安松町37の20=ら6人を逮捕した。 6人はいずれも同社の元幹部や元営業員ら。ほかに1人の逮捕状を取り、行方を追っている。 捜査本部は、亀井容疑者らが九州地方を中心に全国各地の約200人から計約3億円を集めたとみており、出資者から事情を聴くなどして事件の全容解明を進めている。 捜査本部によると、同社は関連会社3社を設立。3社はウクライナとの貿易や不良債権回収を事業の柱としており、複数の投資話で多額の現金を集めようとしたという。 逮捕容疑は、2009年1月から10年3月にかけて、福岡県の女性(80)ら4人に「上場すれば1株が数百万円になる」と虚偽の説明をして投資を呼び掛け、上場予定がない東京メンテナンスの未公開株の代金として計640万円をだまし取った疑い。亀井容疑者は「間違いだらけです」と容疑を否認している。 東京メンテナンスは現在、休業状態で出資者への配当もほとんど行わなかったとみられる。 捜査本部は、金融商品取引法違反(無登録営業)などの疑いで10年7月以降、関係先数十カ所を家宅捜索していた。 民間の信用調査会社などによると、同社は1952年設立で資本金は約8千万円。 |
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2012年05月30日更新 |