インターネットの出会い系サイトで知り合った女性を酒に誘い、飲酒運転と知りながらわざと交通事故に巻き込んで金をだまし取った事件で、愛知県警刑事特別捜査隊、交通指導課と岡崎署は29日、詐欺の疑いで、愛知県豊明市二村台、会社員鈴木佳久容疑者(28)ら5人を逮捕したと発表した。県警は鈴木容疑者が共犯者を誘って事件を主導したとみて、調べている。
ほかに逮捕されたのは、ともに愛知県岡崎市赤渋町で無職の鈴木隆嗣(26)、疋田拓也(25)、岡崎市羽根町、会社員黒柳正人(29)、愛知県豊田市高岡本町、会社員山崎慎一郎(28)の4容疑者。5人とも「金が欲しかった」と容疑を認めている。
逮捕容疑では、5人は共謀して昨年12月14日、鈴木隆嗣、疋田両容疑者が昨秋ネット上で知り合った大学生(20)とアルバイト(20)の女性2人を、岡崎市内のカラオケ店に誘って飲酒。別の場所に移動する際、大学生の運転する軽乗用車に黒柳、山崎両容疑者が乗用車を故意に追突させ、修理代などの名目で計140万円をだまし取ったとされる。
岡崎署によると、黒柳容疑者らが女性らに「警察に行きましょう」と言い、鈴木隆嗣容疑者らが「警察に届けられたら困る。修理代を払えば」と持ち掛けた。女性らは鈴木隆嗣容疑者の知人から現金を借りて払った。
(中日新聞)