【タイ】5月19―27日に東京体育館で開催されたバレーボール女子のロンドン五輪世界最終予選兼アジア予選大会で、日本は最終日にセルビアに2―3で敗れ、勝ち点でタイと並んだが、セット率でタイを上回り、大会4位で五輪出場を決めた。
僅差で初の五輪出場を逃したタイでは、日本がセルビア戦で2セットを取って出場を決めた後に手を抜き、わざと負けという見方が広がっている。セルビアが負けていれば、日本が3位、タイが4位で本戦に出場できた可能性があったとして、タイ・バレーボール協会は国際バレーボール連盟に調査を要求。タイの新聞、テレビは「日本の八百長疑惑」を一斉に報じ、交流サイトの「フェイスブック」には「許せん!日本料理はもう食べない!」といった怒りのコメントが多数投稿された。
国際バレーボール連盟はこの問題について28日、「調査の結果、八百長を裏付ける証拠はなかった。日本とセルビアのバレーボール協会、一部観衆も同意見だった」と発表した。ただし、大会のシステムがこうした疑いを招いたことを認め、八百長の可能性を減らすよう、システムを変更する方針を示した。