イタリア北部ボローニャ付近で起きた地震から27日で1週間。震源のエミリア・ロマーニャ州は、イタリアが世界に誇る食材の産地。高級チーズ「パルミジャーノ・レッジャーノ」や生ハム、バルサミコ酢などへの深刻な被害が明らかになってきた。
ボローニャ近郊で農協代表を務めるダンテ・カレッティさんの農場では、熟成用の棚が崩れるなどして、3万2千個のパルミジャーノが被害を受けた。「2年間の仕事が失われた。一つずつ拾い上げないといけないが、手が足りない」
農業関係の全国組織によると、パルミジャーノ30万個以上が被害を受けた。年間生産量の約10%、8千万ユーロ(約80億円)の損失だという。