政府は29日、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に理解を求めるため、関西広域連合が鳥取県伯耆町で30日に開く会合に細野豪志原発事故担当相を派遣すると発表した。斎藤勁官房副長官も会議に出席し、電力需給の状況などについて説明する。
枝野幸男経産相は29日の閣議後会見で、細野担当相と齋藤副長官が19日にも関西広域連合の会合で安全対策などについて説明したことを踏まえ、「さらなる説明を求められており、なんらかの形で説明せねばならない」と話した。
また大飯原発の再稼働に際して特別な監視体制をとるべきだとの声があることについては、「できるだけ理解をいただけるような説明をするべく準備を進めている」と述べた。
一方、大阪市の橋下徹市長が示した電力需給の厳しい時期に限って再稼働を認める案に対しては、「大前提は原発が安全であることと、安全であることへの一定の理解をいただけることだ」と強調。そのうえで「安全でないかもしれないが、足りない時だけ動かしますと受け取られかねない方法を、福井県やおおい町に提起することはとてもできない」と話した。