'12/5/29
飲酒運転事故死が最少 交通白書、罰則強化が奏功
政府は29日午前の閣議で、2012年版「交通安全白書」を決定した。11年の交通事故による死亡者数は前年より251人減の4612人となり、11年連続で減少した。飲酒運転による死亡事故発生も18件減って269件で、警察庁の記録が確認できる1990年以降最少。飲酒運転に対する罰則強化の流れが奏功していると分析した。
死亡者減少の理由として、シートベルト着用者率の向上などを挙げた。
一方、65歳以上の高齢者の事故死者数は2262人と全体の49・0%を占め、昨年から微減したものの、年齢層別で19年連続最多となった。
死亡した高齢者のうちほぼ半数の49・6%が歩行中に事故に遭い、「自動車乗車中」(24・8%)、「自転車乗車中」(16・6%)と続いた。
この結果を踏まえ、事故発生が多い住宅地や商業地域を選定し、歩道整備を集中的に進める必要性を指摘している。