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【浜岡原発】さびで腐食し貯蔵槽に穴 5号機


 中部電力は28日、運転停止中の浜岡原発5号機(静岡県御前崎市)の復水貯蔵槽内に穴やへこみ計40カ所ができた原因について、貯蔵槽内に粉状のさびが堆積して鋼材が化学反応を起こし、腐食しやすい環境になっていたと発表した。

 貯蔵槽は、原発の運転中に原子炉冷却のための水を一時的にためる設備。内部が縦約7メートル、横約33メートル、深さ約13メートルで、厚さ4ミリの鋼材で造られている。

 昨年5月、政府の要請を受けた運転停止の作業中に、原子炉を冷やすための細管が壊れ、貯蔵槽に海水が流入。底部の少なくとも11カ所に鋼材を貫通する穴が開いた。

 中部電は、貯蔵槽の漏えい検出装置の排水弁を調べたところ、鋼材に穴が開いたことでわずかな放射線を含む水が約40ミリリットル漏れ出たと明らかにした。

 その上で、再発防止に向けた対策として、原子炉につながる給水経路に大量の海水が混入した場合、貯蔵槽に水を送るのを止め、原子炉を 緊急停止させることも運転操作手順に追加した。(柿元孟)

 (2012年5月28日、共同通信)

2012/05/28 14:07

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