現在地:JATAホーム > 会員・旅行業のみなさまへ > 国内旅行情報 > ツアー登山 > 北海道警察本部のご協力で東京・大阪でセミナーを開催

北海道警察本部のご協力で東京・大阪でセミナーを開催

北海道警察本部のご協力により東京(4月14日開催)と大阪で「北海道の登山状況」をテーマにセミナーを開催しました。東京40名、大阪38名の申込があり、北海道での山岳遭難の状況、旅行会社への要望等を話していただきました。以下大阪でのセミナーの概要を報告します。

ツアー登山セミナー

日時
平成22年5月11日(火)13:30〜15:30
場所
(株)モンベル別館TECビル6階

1.北海道における山岳遭難

  • ヘリコプター救助が中心(道内に5機)
  • 事故は6-9月に集中
  • 事故の56%は道外居住者(東京、埼玉、千葉、神奈川の順に多い)
  • 道迷い、転倒、転落が主な原因
  • 昨年のトムラウシ登山者数56件、371人(登山計画書を出した数)、そのうち184人がツアー登山での登山者数

2.遭難事故を防ぐために

  • 北海道では携帯がつながらない山もあるので無線が有効
  • 低体温症を知る
  • ヘリコプター救助に対し、手を振るかたはライトを点滅させる
  • 遭難と思ったら、動かないで待つ、沢を下らない。早めの救助要請を。

3.旅行会社への要望

  • 天候チェックを必ず行う
  • 低体温症への知識を持つ
  • 装備品のチェック
  • 登山計画書を必ず提出する(年齢、性別、住所、携帯番号などできるだけ細かく書く)→救助をする際のイメージを作るため
  • 現状を把握して適切な判断、行動ができるガイドを付ける

4.質疑応答

  • 登山計画書の提出先
    →北海道は管轄がないので、どこの警察署・交番でも可能
  • 衛星電話は有効か
    →北海道の山では衛星電話でもつながらないことがある
  • 山小屋利用について
    →避難小屋なので予約なく使えるが、テント泊を基本とし人数分持参する。場所取りは不可。

このページの先頭へ戻る