敦賀原発:活断層連動の揺れ 保安院が再計算指示

毎日新聞 2012年05月30日 01時11分(最終更新 05月30日 01時33分)

敦賀原発の(奥から)1号機、2号機、「ふげん」=福井県敦賀市で2011年11月、本社ヘリから望月亮一撮影
敦賀原発の(奥から)1号機、2号機、「ふげん」=福井県敦賀市で2011年11月、本社ヘリから望月亮一撮影

 一方、中国電力は会合で、島根原発(島根県)の西にある三つの断層が長さ51・5キロにわたって連動して動くと、揺れは基準地震動を超え重要施設に影響を与える恐れがあるとする検討結果を報告した。原発の重要施設に影響を与えやすい短い周期(0・1秒前後)で基準を超えていた。このため保安院は、基準地震動を引き上げたうえで、原発施設の耐震安全性を再評価するよう中国電に指示する方針。

 また、北海道電力は泊原発(北海道)周辺にある海と陸の活断層を1本の活断層とみなし、約166キロが連動して動いた場合の揺れの再計算結果を報告した。高い構造物に影響が出やすい長周期(2秒以上)では基準地震動を超えたが、短周期では下回った。北電は「耐震安全性は確保された」と主張。保安院は、長周期の地震波によって施設が受ける影響を報告するよう求めた。

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