香港(CNN) 中国版ツイッターと呼ばれる短文投稿サイトの「新浪微博」は28日、うわさなどの問題投稿を禁止する新規定を打ち出した。当局がインターネットの交流サイトに対して言論統制圧力を強める中での措置となる。
新規定では「うわさの流布、社会秩序の混乱、社会的安定の崩壊」を招くような投稿を禁止。さらに、国家機密を暴露したり、国の体面を脅かしたり、賭博などの不法行為を助長するような投稿も禁じるとした。
規定違反の投稿を規制する目的でポイント制度も導入。ユーザーがアカウントを開設した時点で80ポイントを付与し、規定違反があるごとに減点、ゼロになった時点でアカウントを解除する。
中国のネットユーザーが禁止用語や人名を表現するために使っていた符号も規制される。ネット上では、例えば失脚した政治家の薄煕来氏は「BXL」と表現されていた。
新浪微博や同業のテンセントが運営するQQは中国で多大な人気があり、多くのユーザーにとってニュースなどの貴重な情報源となっている。新浪微博のユーザー数は推定3億人。
今回の新規定について上海の復旦大学の専門家は、「新浪微博は政府に対し、誤った情報が広まるなどトラブルの元となる投稿の防止策を講じているという姿勢を示したいのだろう」と解説する。
薄氏が失脚した直後にインターネットでクーデターのうわさが広まった際は、当局が16サイトを閉鎖させ、「軍の車両が北京に入った」といううわさを広めたとして6人を拘束している。