中国:景気減速が需要を抑制-4月の工業利益、2.2%減
5月28日(ブルームバーグ):中国では景気減速で需要が抑制されており、工業セクターの企業利益が4月に減少した。
国家統計局がウェブサイトで27日発表した4月の工業利益は前年同月比2.2%減の4076億元(約5兆1000億円)。3月は4.5%増加だった。
企業利益の減少は中国の景気減速が深刻化しているとの懸念を裏付けている。国務院は23日、成長の下振れリスクが拡大しているとして、政府が必要に応じて、政策の「微調整」を強化する方針を示した。
興業銀行の魯政委チーフエコノミスト(上海在勤)は統計発表前に、「中国の景気は減速しており、今年は利益の伸びが鈍化するだろう」と指摘、「緩和策の効果が浸透した後に景気が持ち直せば、数カ月以内にペースが上向く可能性もある」と付け加えた。
1-4月の工業セクターの企業利益は前年同期比1.6%減の1兆4500億元。売上高は12.7%増の27兆元。1-3月の工業利益は1.3%減だった。
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更新日時: 2012/05/28 12:01 JSTニュース一覧
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