「片山批判」で意見広告の動き ネットで募金、賛同者いる?

2012/5/29 19:32

   お笑いコンビ「次長課長」の河本準一さんの母親による生活保護受給騒動で、河本さんの実名を挙げて批判した自民党の片山さつき参院議員に対して、「わざわざ名指しする必要があったのか」という批判の声も出ている。

   インターネット上では、片山議員が河本さんを「個人攻撃」したという「行為」に抗議の意思を示すため、「新聞に意見広告を出そう」との動きも起きている。

全国紙の一面広告、目標額は5000万円

「シビルアクションジャパン」のブログ
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「制度を改正するために個人を攻撃する必要はありません!」

   このような趣意を記したブログが2012年5月29日付で立ちあがった。大手紙にこの趣旨で意見広告を出すために寄付を募っており、呼びかけ人は「シビルアクションジャパン」となっている。

   仕掛け人は「noiehoie」を名乗る人物だ。発案のきっかけは、片山議員がブログで、河本さんの実名を出して母親の生活保護「不正受給疑惑」を論じたことだという。片山議員本人の「つるしあげ」が目的ではなく、議員という立場で「個人攻撃」したことへの非難だ。

   そもそものはじまりは、5月27日にツイッターで、

「金さえあったら、新聞に、『片山先生、貴方は間違っています』『河本さんは悪くない』『健康で文化的な最低限の生活とはなんだろう』『制度改正のために、個人を批判する必要はありません』という、意見広告出したろうかなと思う。賛同者いる?」

とのつぶやき。それから事態は一気に動いた。2日ほどで専用ブログを立ち上げ、趣意文や「意見広告プロジェクト」の概要説明を載せた。そこには、片山議員や河本さんの個人名はない。しかし、「わたしたちは、この国の主権者として、その時々に問題となる制度不備を『個人批判』によって改正していくやり方には賛成できません」と主張。生活保護制度をはじめとする社会制度の不備については、「一般市民の目線に立ち」、その見直しが「冷静な論調でなされるべき」としている。

   意見広告は全国紙の一面広告として掲載すると想定、広告料金と諸経費を含めて、募金の目標額を5000万円と定めた。金額が満たなかったり、逆に余剰金が発生したりした場合は、その全額を社会福祉協議会に寄付するという。

(続く)

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