再稼働反対80% 大飯原発で県民アンケート
滋賀県は25日、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働の是非や、滋賀県と京都府両知事の共同提言に対する初の県民アンケート結果を発表した。再稼働に「反対」は、原子力規制庁の設置など「条件が整うまで」を合わせて80%に上り、提言には74%が賛同した。
嘉田由紀子知事と山田啓二京都府知事は4月、原発政策への7項目の提言を行った。国からは今月1日の県原子力防災専門委員会などの際に回答があったが、嘉田知事は県議会や市町長ら幅広く意見を聞き、月内に再稼働への県の見解を決める。
県民アンケートはその一環。5月16~23日に県政モニター357人にインターネットで調査し、288人が答えた。再稼働の是非を問う項目では「反対」が36%(小数点以下切り捨て、以下同)、「条件が整うまで反対」が43%。理由の最多は「福島原発事故を踏まえた安全対策が未実施」で、「放射性物質の拡散による県民や琵琶湖への影響」と「原子力規制庁の未設置」が続いた。「現状で賛成」は16%で、理由は「電気の安定供給」が多い。
京滋両知事の共同提言については「賛同」が36%で、「どちらかというと賛同」は37%。「賛同しない」は8%で、「どちらかというと賛同しない」は10%だった。
一方、再稼働について国が十分に説明しているかの項目では「思わない」が55%で、「どちらかというと思わない」を合わせて86%に上った。
【 2012年05月25日 23時11分 】