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オリンパスと元社長 大筋で和解か
5月30日 4時2分

オリンパスによる損失隠しの問題を指摘したあと、社長を解任されたイギリス人の元社長が、不当な解任だとして会社側に損害賠償を求めていた裁判で、両者が大筋で和解に達したことが分かりました。
オリンパス側が日本円で12億円という巨額の和解金を支払うことが条件とみられます。

この裁判は、オリンパスの社長だったマイケル・ウッドフォード氏が、一連の損失隠しの問題を指摘したあと、去年10月に社長を解任されたのは不当だとして、損害賠償を求める訴えをロンドンで起こしていたものです。
ウッドフォード氏は29日、ロンドン市内で報道陣に対し、「私とオリンパスは和解の合意に至った。これは双方の利益にかなうことであり、来月8日のオリンパスの取締役会で承認される必要がある」と述べ、大筋で和解に合意したことを明らかにしました。
詳しい条件は明らかにされていませんが、関係者によりますと、ウッドフォード氏が社長の任期を全うした場合に得たはずの報酬などを基に、オリンパス側が1000万ポンド(日本円で12億円余り)の巨額の和解金を支払う内容とみられています。
一方、オリンパス側は「和解に向けて最終的な協議を進めていることは事実だが、現時点ではそれ以上のコメントは控える」としています。

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