伊の北部で再び地震 １５人死亡

5月30日 1時29分

先週、地震によって７人が死亡したイタリア北部で、再び地震が起き、建物が崩れるなどして、これまでに１５人が死亡しました。

イタリア北部で、２９日午前９時ごろ（日本時間の午後４時ごろ）、地震が起きました。
アメリカ地質調査所によりますと、震源はボローニャから北北西に４０キロ離れた場所で、地震の規模を示すマグニチュードは５．８、深さは９．６キロと推定され、今月２０日にマグニチュード６の地震が起きた震源の近くだということです。
地元の警察によりますと、この地震で新たに建物が壊れるなどして、これまでに１５人が死亡したということです。
この地震を受けて、イタリアのモンティ首相は記者団に対し、「地震の影響を直ちに調べ、この地域の復興に向けて、短期間のうちにできることをすべて行う」と述べ、政府として最善を尽くす考えを強調しました。
先週の地震では、震源に近い町で建物の下敷きになるなどして７人が死亡したほか、各地で住宅が崩れるなどして、今も数千人が避難所での暮らしを余儀なくされています。
また多くのチーズ工場が被災し、特産のパルメザンチーズの生産が大打撃を受けるなど、地域の産業にも被害が広がっています。