ツナ缶の値上げが迫っている。原料となるカツオやキハダマグロの漁獲が減り、価格が高騰しているからだ。過去にない不漁の原因は、海水温が低下するラニーニャ現象だけではなさそうだ。大衆品の値上げは難しいが、利益を圧迫される企業はそろそろ限界に近づいている。
ツナ缶原料の国際指標となるタイ・バンコクの相場では、カツオが2011年11月まで1トンあたり1千ドル台だったのが、年末から2千ドルを突破した。11年春まで1千ドル台だったキハダも11年秋に3千ドルをつけ、現在も2千ドル台後半の高い水準だ。
カツオの国内漁獲量も減っている。農林水産省の統計などによると、11年はここ10年間で最も少ない約26万4千トン。仕入れ値も上昇傾向だという。