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【三重】

コスト高で電子投票撤退 四日市市長選

 四日市市選挙管理委員会は、十一月二十五日投開票の市長選で、有権者がタッチパネルで投票する電子投票から従来の紙での投票に戻す。電子投票は開票時間が大幅に短縮できたが、機器のリース代や人件費などのコスト高が重くのしかかった。

 市選管によると、開票作業の効率化を図るため、二〇〇四年の市長選、市議補選のダブル選から電子投票を採用した。

 他の自治体に電子投票が広がらず、機器のリース業者が軒並み撤退し、リース代が高騰した。投票画面に指紋が残り、それまでの投票の多寡が分かってしまう問題も浮上。電子投票の操作案内役に加え、指紋を拭き取る職員も投票所に必要となり、人件費も膨らんだ。〇八年の市長選では経費が一億二千三百万円に上り、紙での投票より六千三百万円ほど膨らんだという。

 システム故障やコスト高などが障害となり、電子投票を導入したのは四日市市を最後に全国で十市町村だけ。岐阜県可児市など五市が関連条例を廃止、凍結し、中部地方では四日市市だけになっていた。

 (佐野周平)

 

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