こないだデータを公開したあと、
深部挿入に36分間もかかりました。 とっても負けた気持ちでした。
ただ患者さんは満足のようでした。
病気もなかったし、予想していたほど痛くなかったし。。。、、、だそうです。
患者さんは30歳代の女性で、、とっても小柄で、とっても痩せているかたでした。
はじめる前から気合入れたんですが(超困難であることは予想できます)、それでもあかんかった。久しぶりに術衣が汗でべっしょりになりました。
MSで巻き込めませんでした。
USが縦長に潰れていてSDJがとってもタイト。押しても引いても開かずに、ブラインドプッシュで越えたけれど、大きな、、、というか長いループを形成した手応えでした。
Dではストレート化できず、SFまでそーっと押しで進んだけれど、SFが全く認識できないし、あたりをつけたところで、右ターンも左ターンも試したけど抜ける。押すとループ創るだけで進まない。
すごく困りました。
ロケーションの把握ができなかったのも敗因のひとつです。
HFあたりまで進んだ感触があったので、左側臥位→仰臥位→右側臥位として、、、横行結腸の空気は可能な限り脱気して、HFから無送気注水法に変更したら、結局ストレートで盲腸に到達しました。
空気入れたら、元の木阿弥と思って、注水で虫垂開口部を確認するまで送気しませんでした。
空気を入れたら60センチ、、、短い。
ロケーションの把握がまったくできていなかったと思います。
管腔が縦長でとっても進みにくかったのは横行結腸だった可能性もあると思うし。
抜きの際でも、横行結腸は癒着による急角度が何度もあったし、MSあたりはとっても急角度でした。
スコープの抵抗が強いところで、ひよって違う操作に変更を繰り返すと、とっても時間がかかります。それまでの組立を全く否定した挿入になってしまったり、左右の複合ループをこしらえてしまったり。。。
1時間後に患者さんへの説明では、、、同情してくれたのかもしれませんが、、、、、
痛くなかったとのこと。。。(ただし、ボクのスコープの手応えでは、強い痛みはないにしても痛くないはずはないと思います)
もともと、ぼくはとても困難が予想されます、と前置きしていたことや、母上から「とっても痛い検査だよ」と言われていたのが、バイアスというか、クッションになっていたのかもしれません。
穿孔事故を起こなさい程度の抵抗感であったら、「えいっ」っと進んじゃったほうがイイのかしら???? 悩みどころです。
今のところは長時間になっても、より痛みが少ないほうがいいのだろうな、って思っています。
みなさんは、どう思います???
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