在日中国大使館1等書記官、虚偽の身分で外国人登録証取得 帰国
在日中国大使館の1等書記官が、うその身分で外国人登録証を取得していた疑いがあるとして、警視庁公安部が出頭を要請していたことがわかった。書記官はこれを拒否し、5月23日、中国に帰国した。
在日中国大使館に勤務する45歳の1等書記官は、2008年、葛飾区役所で、うその身分で外国人登録証の更新をした公正証書原本不実記載などの疑いが持たれている。
書記官は、この外国人登録証を使って、銀行口座を開設、この口座には、東京都内の健康食品会社から現金が振り込まれていて、ウィーン条約で禁止されている「外交官の商業活動」に抵触する疑いもあるという。
公安部は、書記官に出頭を要請したが、5月23日、書記官は拒否し、帰国した。
書記官は、中国人民解放軍の情報機関である総参謀部に所属、日本国内で政財界と幅広く交流していたということで、公安部は、書記官の活動実態の解明を進める方針。