急性アルコール中毒患者 年間200件超で推移
金沢市消防局調べ
お酒のおいしい季節にご用心−。金沢市内で急性アルコール中毒により搬送される件数が年間200件超であることが、金沢市消防局の調べで分かった。北海道小樽市では5月上旬に運動部員ら男女9人が病院に搬送され、男子学生1人が死亡したばかり。消防局警防課の担当は「適量を知り、周囲の配慮も大切」と警鐘を鳴らす。
市消防局によると、2011年は209件で前年比30件減だったが、年間200人超で推移。11年はこのうち20代が76人、30代が30人と大半を占め、中には未成年者が運ばれるケースも。過去5年間に死亡例はなく、多くが入院の必要がない軽症だが、2割余は入院し点滴治療などを受けている。また、年間通じて発生し、以前は繁華街の片町などに集中したが、近年は郊外への分散傾向もあるという。
血中のアルコール濃度が上昇すると、意識が混濁したり、血圧、体温の低下をきたす可能性もある。警防課は(1)体調不良の場合は、1人にしないで付きそう(2)体や顔を横にし嘔吐(おうと)物がつまらないようにする(3)飲酒量の適量を知る−などの対策が必要と指摘している。 (田嶋豊)
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