原価法とは
不動産の鑑定法には、複数の方法がありますが。なかでも不動産の価格を決める方法として、原価法というのがあります。鑑定評価手法の一つで不動産の再調達原価を求める方法として知られています。
利用目的は、再調達原価を確認するときや原価修正を行いたいときなどにひろく利用されています。また現在の不動産の価値を知りたいときに、原価というかたちで知ることができます。
たとえば、住宅販売において住宅価格ではなく業者の利益をのぞいた原価を知ることで、住宅の不動産価値を知ることができます。悪徳業者などの場合は、原価の価格よりずっと高い金額で住宅を販売しているところもあります。建売住宅などで手抜き工事が一時、話題になったことがあります。
柱に釘がきちんとささっていない、窓やドアがきちんと閉まらない、など購入者が被害を受けるケースが相次いでいました。また土台が地盤沈下化しているような建売住宅を販売するような業者もありました。
そのため、原価がどれくらいかかっているものなのか、を調査するのも不動産購入時には必要なのです。安かろう悪かろうでは、済まされないのです。