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名張毒ぶどう酒事件 再審を判断へ
5月25日 5時7分

名張毒ぶどう酒事件 再審を判断へ
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51年前、三重県名張市で、ぶどう酒に農薬が入れられ、女性5人が殺害された「名張毒ぶどう酒事件」で、死刑の確定した元被告が求めていた再審、裁判のやり直しを認めるかどうか、名古屋高等裁判所が25日、決定を出します。

「名張毒ぶどう酒事件」は、昭和36年に三重県名張市の地区の懇親会でぶどう酒に農薬が入れられ、女性5人が殺害されたもので、殺人などの罪で死刑が確定した奥西勝元被告(86)が無実を訴えて再審を求めています。
7年前、7回目の訴えに対し、名古屋高等裁判所はいったん再審を認める決定をしましたが、別の裁判官が決定を取り消し、おととし最高裁判所が審理のやり直しを命じるという異例の経緯をたどってきました。
一連の審理では、ぶどう酒に入れられた農薬が元被告が持っていたものと同じものかどうかが最大の焦点となっています。
最高裁は、有罪の根拠とされた農薬の鑑定に疑問を投げかけ、名古屋高裁では最新の技術を使って改めて鑑定が行われてきました。
奥西元被告は、死刑囚として40年間にわたって拘置所に収容されています。
決定は午前10時に出される予定で、裁判所が新たな鑑定をどう判断し、再審の開始についてどのような結論を出すか注目されます。

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