アンチエイジング医療(抗加齢医学)とは

アンチエイジング医療(抗加齢医学)とは,心も体も元気で長生きする(健康長寿を目指す)にはどうすればよいかを研究し,実践する予防医学です.その範囲は,内科,整形外科,脳神経科,産婦人科,泌尿器科,眼科,耳鼻科,皮膚科,美容外科,歯科,スポーツ医学,栄養学などのさまざまな分野にまたがっています.これまでの抗加齢医学上の研究,すなわち,老化のメカニズムの研究,寝たきりの原因や死因の解析,百寿者の調査などにより,元気で長生きするためには,血管,骨,筋,ホルモン,神経の状態をバランスよく保ち,病気や老化の引き金になる酸化ストレスを避け,長寿遺伝子をONにする生活習慣を心がけることが重要だということが分かってきました.当院では,内科専門医の立場から老化について考え,アンチエイジング医療を行っています.
 アンチエイジング外来では,アンチエイジングドックにより,老化度(血管年齢,骨年齢,筋年齢,ホルモン年齢,神経年齢),酸化ストレス,有害ミネラルなどの評価を行います.それをもとに,生活習慣,運動,栄養,サプリメントに関する具体的な提案や指導を行い,さらに,ホルモン療法やキレーション等を検討していきます.アンチエイジング医療は,病気になりにくいからだを目指す究極の予防医学です.


アンチエイジング医療(抗加齢医学)説明図

アンチエイジングドック

アンチエイジングドックでは,老化度・老化危険因子(エイジングチェック),酸化ストレス(酸化ストレステスト),有害物質(毛髪ミネラルテスト)の検査を行います.一般の人間ドックが,病気の早期発見・早期治療を目的とした検査であるのに対し、アンチエイジングドックは,病気になる前に,からだの弱点や老化度を判断し,予防方法を提案するための検査です.
 老化度は,体内年齢(血管年齢,骨年齢,筋年齢,ホルモン年齢,神経年齢)としてスコア化され,レーダーチャートで報告されますので(Aging Check;同志社大学アンチエイジングリサーチセンター 米井嘉一教授 監修),自分のからだの弱点や老化度が一目瞭然で分かります.

老化度

検査結果は,上のような五角形で表示されます.五角形が外側に広がるほど,また,正五角形に近いほど,弱点のない理想的な健康状態(オプティマル・レンジ)に近いと言うことができます.

このケース(45歳女性)では,筋年齢,血管年齢,骨年齢,神経年齢は,若々しく保たれていますが,ホルモン年齢が62歳と高くなっており,ストレス抵抗性のスコアも62点と低下しています.若返りホルモンと言われるDHEAと成長ホルモン(IGF-I)の低下が主な原因です.老化の予防のためには,ホルモンを増やすために積極的に運動を行ない,カロリーのとりすぎに気をつけ,十分な睡眠をとる必要があります.また,DHEA補充療法も検討する必要があります.

検査の流れ

抗加齢QOL問診票 抗加齢QOL問診票

基本項目・こころの問診・からだの問診からなる共通問診票58項目にお答えいただきます.

神経年齢検査 神経年齢検査

Wisconsin card Sorting test
パソコンの画面で行なう検査です.表示される図形を,色,形,数によって分類していく,ゲーム感覚の検査です.高次脳機能が分かります.

血管年齢検査 血管年齢検査

脈波伝搬速度(PWV
心臓から送り出される血液が血管に伝わる速さや圧力などから血管の硬さを測定し,動脈硬化の指標とします.加齢とともに血管が硬く(PWV値が高く)なります.

筋年齢検査 筋年齢検査

体組成計で,筋肉量,脂肪量,タンパク質量,内臓脂肪量を測定します. 握力計で握力を測定します.

骨年齢検査 骨年齢検査

骨密度検査
X線で腕の骨密度を測定し,若年成人の平均値と比較します.加齢とともに骨密度が減っていきます.

ホルモン年齢検査 ホルモン年齢検査

血液検査
老化やストレスに関するホルモン(IGF-I,DHEA-s,総テストステロン,コルチゾール)を測定します.さらに,コースに応じて,血管年齢,骨年齢,代謝機能,抗酸化能に関する詳しい検査項目を追加します.

検査内容・料金    
項目 内容 体内年齢
ベーシック
体内年齢
アドバンス
検査内容・料金
基本検査 身長・体重・血圧・抗加齢問診票
神経年齢 ウイスコンシンカードソーティングテスト
筋年齢 体組成計・握力・W-H比
骨年齢 骨密度
骨型AL-p・尿中NTx

血管年齢 PWV
コルチゾール・LDLコレステロール・HDLコレステロール・中性脂肪
ホモシステイン・高感度CRP



ホルモン年齢 IGF-1・DHEA-s・総テストステロン
エストラジオール(女性)・遊離テストステロン(男性)
fT3・fT4・TSH


代謝機能 血糖・HbAlc
アディポネクチン・インスリン

検査内容・料金
  金額(消費税込み) \ 15,000 \ 25,000
体内年齢ベーシックコースは,体内年齢,老化危険因子を知るための,最低限の基本的な検査です.
体内年齢アドバンスコースでは,動脈硬化 (ホモシステイン・高感度CRP),代謝機能(アディポネクチン・インスリン),骨形成マーカー(骨型ALP)・骨吸収マーカー(尿中NTx),性ホルモン(遊離テストステロン・エストラジオール) ,甲状腺ホルモン(fT3・fT4・TSH)などのさらに詳しい検査が追加されますので,おすすめのコースです.
体内年齢の検査を受けられますと,同時に特定健診(メタボ健診)の判定結果も分かります.特定健診は,血管年齢や代謝機能に重点をおいた検診です.アンチエイジングドックでは,血管だけでなく,骨,筋肉,ホルモン,神経の状態を含めた体全体の状態がよく分かりますので,より効果的です.1年に1回,老化度・老化危険因子を検査しましょう.

酸化ストレスドック

酸化ストレスとは,酸化原因物質(活性酸素・フリーラジカルなど)によって引き起こされる酸化反応が過剰になり,からだがダメージを受けている状態です.ヒトは酸素を取り込んで呼吸をし,ミトコンドリアで活動に必要なエネルギーを産生しますが,同時に毒性の強い活性酸素を発生します.からだには,活性酸素などの酸化ストレスに対する防御機能(抗酸化能)が備わっているため,酸化ストレスと抗酸化能のバランスがとれていると障害は起こりません.しかし,酸化ストレスと抗酸化能とのバランスがこわれ,酸化ストレスが過剰になると,脂質や蛋白質やDNAが障害を受け,がんや生活習慣病などの多くの病気の原因となり,老化の引き金になると考えられています.酸化ストレスと抗酸化能のバランスがこわれる原因には,タバコ,アルコールなどの生活習慣,紫外線や大気汚染,重金属,食品添加物,肉体的・精神的ストレスなど,さまざまなものがあげられます.

酸化原因

酸化ストレスドックでは,血液または尿を検査することにより,からだが受けている酸化ストレスの状態,からだに備わる抗酸化能が分かります.検査結果は,グラフ化された検査値に加え,レーダーチャート,バランスシートでわかりやすく表示されますので,自分の足りないもの,足りているものが一目瞭然です.また,生活習慣,食事,サプリメントに関するアドバイスが添付されますので,役に立ちます(バイオマーカーサイエンス酸化ストレスドック;京都府立医科大学 吉川敏一教授 監修)


酸化ストレス状態

検査内容・料金 項目 サプリナビ 酸化ストレス
ベーシック
酸化ストレス
アドバンス
酸化ストレス
フル
検査内容・料金
酸化損傷 尿中8-OHdG  
  尿中HEL    
  尿中イソプラスタン      
  CoQ10酸化率    
  LPO      
検査内容・料金
水溶性抗酸化物質 STAS      
  PAO      
  尿酸      
  ビタミンC
  ビタミンB12  
  葉酸  
検査内容・料金
脂溶性抗酸化物質 ルテイン+ゼアキサンチン  
  β-クリプトキサンチン  
  リコペン  
  α-カロテン
  β-カロテン
  ビタミンA
  ビタミンE/コレステロール
  ユビキノール  
検査内容・料金
  金額(消費税込み) \ 25,000 \ 35,000   \ 46,000 \ 60,000
サプリナビは,抗酸化能(水溶性抗酸化物質と脂溶性抗酸化物質)だけに項目を絞った,お手軽なコースです.結果はグラフで表示され,自分の足りない抗酸化物質が一目で分かりますので,サプリメントの摂取,食事の改善に役立ちます.
ベーシックコース,アドバンスコース,フルコースでは,抗酸化能(抗酸化物質)と酸化ストレス(酸化損傷)の両方を検査する一般的な酸化ストレスドックです.結果はレーダーチャート,バランスシートで表示され,抗酸化能と酸化ストレスのバランスがよくわかります.
受診者の皆様が,目的に応じてお気軽にドックを受けられますように,当院では,アンチエイジングドックを体内年齢コースと酸化ストレスドックとに分け,それぞれ独立したコースとして設定しています.アンチエイジングのためには,是非とも,体内年齢コースと酸化ストレスドックを併せて受診されることをおすすめします(組み合わせはご自由です).

毛髪ミネラル検査

体内には,カルシウム,マグネシウム,銅,亜鉛などのからだに必要なミネラル(必須ミネラル)と,水銀,鉛,カドミウム,ヒ素などのからだに害を与えるミネラル(有害ミネラル)が存在しています.必須ミネラルが不足すると身体機能の調整や維持がうまくいかなくなり,有害ミネラルが増えると,酸化ストレスが増え,神経やホルモンに影響を与えます.ミネラルバランスの乱れは,疲労感,頭痛などの不定愁訴の原因にもなります.これらのミネラルは濃縮されて毛髪中に蓄積されますので,毛髪ミネラル検査は,体内に蓄積されたミネラルの量を評価するための有効で簡単に行えるスクリーニング検査と言えます.
 検査結果は,有害ミネラルと必須ミネラル別にグラフで示され,有害ミネラルの蓄積,必須ミネラルの不足が一目で分かります.検査結果には,症状や栄養素・食事に対するアドバイス,ミネラルガイドが添付されます(ら・べるびぃ予防医学研究所).毛髪ミネラル検査で異常が認められた場合は,さらに尿誘発試験を行い,有害金属を除去するためのキレーションを検討する必要があります.


毛髪ミネラル検査表

料金

料金
  内容 金額(税込み)
料金
指導料   $5,000 円
料金
検査料 アンチエイジングドック フルコース 90,000 円
  エイジングチェック 体内年齢ベーシック 15,000 円
    体内年齢アドバンス 25,000 円
  酸化ストレスドック 酸化ストレス ベーシック 35,000 円
    酸化ストレス アドバンス 46,000 円
    酸化ストレス フル 60,000 円
  有害金属検査 毛髪ミネラルテスト 10,500 円
料金
必要な料金は,指導料+検査料 になります.
アンチエイジングドックフルコースの内容は,体内年齢アドバンス+酸化ストレスフル+毛髪ミネラルテスト
です.
それぞれの項目の中から、ご希望に応じた組み合わせでコースをご自由に設定できます.
単独のコースだけでも受診できます.

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