武雄市は２８日、市図書館を指定管理者に運営委託するための設置条例改正案を発表した。委託する業務の範囲は図書館の利用で、歴史資料に関するものは除かれている。４日開会の６月議会に提案する。

　市は来年４月から、レンタルソフト店「ＴＳＵＴＡＹＡ（ツタヤ）」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ（ＣＣＣ）に委託する計画。市図書館・歴史資料館設置条例には、指定管理者制度を導入する規定がないため、条例の一部改正が必要になる。

　改正案によると、管理については、市長が指定する法人・その他の団体に行わせることができるとし、業務の範囲は（１）歴史資料に関するものを除く図書館の利用（２）図書館の維持管理（３）管理運営に関して市長が必要と認める業務－となっている。

　設置条例改正案を提案後、個人情報管理への懸念が出ている図書の貸し出し履歴情報の扱いについて、６月議会に報告する。同議会後に臨時議会を開き、ＣＣＣを指定管理者に選定する議案を提出する予定。