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死亡の作業員“放射線影響認められず”
5月25日 5時7分

死亡の作業員“放射線影響認められず”
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放射線が人体に与える影響を分析する国連の機関は、東京電力福島第一原子力発電所の事故のあとに亡くなった6人の作業員について、放射線の影響は認められなかったとする暫定の分析結果を明らかにしました。

これはUNSCEAR(アンスケア)=国連原子放射線影響科学委員会が24日、本部のあるオーストリアのウィーンで記者会見を開いて発表しました。
UNSCEARは、福島第一原発の事故を受け去年5月から日本政府から提供された原発の作業員らの放射線に関するデータを基に人体への影響について科学的な分析を進めてきました。
ワイス委員長は暫定的な報告がまとまったのを受けて記者会見し、事故後に死亡した6人の原発作業員について「死因は放射線や被ばくによるものであるとは認められなかった」と明らかにしました。また、ワイス委員長はことし1月末までに作業に関わった延べ2万人の作業員のうち、8人の被ばく量ががんのリスクが高まるとされる100ミリシーベルトを超えていることを確認したとして、今後も日本側から提供されるデータを基に継続して人体への影響を分析していく考えを示しました。
委員会では今後も分析を続け、来年末までには最終報告をまとめ、国連に提出することにしています。

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