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カタールで火事 日本人の情報も
5月29日 8時22分

カタールで火事 日本人の情報も
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ペルシャ湾岸のカタールにある大規模な商業施設で、28日、火事があり、施設の中にある託児所にいた子どもなど19人が死亡しました。
この火事に日本人の子どもが巻き込まれたという情報もあったことから、現地の日本大使館で確認を続けています。

火事があったのは、カタールの首都、ドーハにある大規模な商業施設「ビラッジオ」で、現地時間の28日午前11時ごろ火が出たということで、現地からの映像には施設の中から黒い煙が立ち上っている様子が映されています。
地元当局の発表によりますと、この火事で、商業施設の中にある託児所にいた子ども13人、女性保育士4人を含む合わせて19人が死亡したということです。
またカタール当局の記者会見で、犠牲者の中に日本人の子どもも含まれているとされたことから、現地の日本大使館で確認を進めています。
これまでのところ、子どもの安否を問い合わせる日本人の親からの連絡はないということで、日本大使館では、引き続き現地の当局と連絡を取り合うなどして、日本人の犠牲者がいなかったかどうか、調べています。
火事のあった商業施設は、ドーハの中心部から西へ10キロ近く離れた場所にあります。
2006年に開業し、2万2000平方メートルの広さに、高級ブランド店のほか室内遊園地やスケートリンク、ゴンドラに乗れる水路などが設けられた大規模な施設として知られており、当局で火事の原因について調べています。

“子どもたちは閉じ込められていた”

火事が起きた商業施設は合わせて6つの入り口がありますが、ロイター通信は、カタール内務省の話として、火が出たのは、商業施設の中央部に当たる「3番目の入り口と4番目の入り口の間から」と伝えています。
このあと火の勢いが強まり、消防隊員の1人は、ロイター通信に対して「犠牲になった子どもたちがいた場所に近づこうとしたが、非常に温度が高く、行く手を阻まれた」と話しています。
また、カタールの内相は、AP通信などに対して「子どもたちは内部に閉じ込められていた。救出しようと最善を尽くしたが、非常に申し訳ない」と話しています。
この施設を巡っては、一部の報道で、法律で設置が義務づけられた火災報知器やスプリンクラーがなかったという指摘も出ていますが、これについてカタールの内務省は「すべての建物が法律を順守している」と否定する一方、火災の原因を調査する委員会を設置する方針だとしています。

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