ビックカメラの傘下に入ることを決めた家電量販大手のコジマは28日、傘下入りに反対してきた創業家の小島章利・代表取締役会長(48)が相談役に退く人事を発表した。寺崎悦男社長(54)は続投し、ビックの宮嶋宏幸社長(52)が社外取締役に就く。6月28日付。
章利氏は創業者の故・勝平氏の長男で、3月末時点でコジマ株の12.26%を持つ筆頭株主。コジマは、6月下旬に株式数を増やし、全体の50.06%をビックに渡して傘下に入ることを決めた。章利氏は、こうした提案に反対していた。
コジマは、勝平氏が兄の金平相談役らと設立。章利氏は02年に勝平氏を継いで社長になったが、10年に金平氏の娘婿の寺崎氏に社長を譲り、会長に就いていた。コジマは「任期満了に伴う経営体制の変更」と説明している。