(CNN) コリン・パウエル元米国務長官は23日、CNNの番組に出演し、同性婚への支持を表明した。今月9日にはオバマ大統領も同性婚への支持を表明していた。米国では一部の州で同性婚を認める制度改正が進む一方、同性婚を認めない法改正を進める州もあり、国内が支持、不支持で割れている。今秋の大統領選挙では同性婚問題が大きな争点となる可能性があり、元国務長官の発言が大統領選に影響を与えるかもしれない。
パウエル氏は同番組で、州だけでなく連邦レベルでも同性婚への支持を明言。「何も問題ないと思う。法的観点から見て、2人の人間が婚姻と呼ばれる契約を結び、法による保護の下に共同生活を営むことを認めることは、この国で私たちが進むべき方向のようにみえる。だから私は大統領を支持したい」と語った。
同性婚については、オバマ米大統領も、米ABCテレビのインタビューで支持を表明していた。現職の米大統領による支持表明は初めて。
パウエル氏は、米軍において同性愛者であることを公言して軍務に就くことを禁止した「聞かざる、言わざる政策」が実行されていた時代に、軍の制服組のトップの立場にいた。同氏は「確かに私は、(当時)さらに悪い状況になるのを避けるために、(この政策を)推薦した立場にいた」と振り返った。今回の発言は同氏の姿勢の転換を示している。