いきものがかり「NEWTRAL」特集
5thオリジナルアルバム「NEWTRAL」を吉岡聖恵(vo)の誕生日でもある2月29日にリリースした、いきものがかり。「ハジマリノウタ」以来、約2年2ヵ月ぶり。「歩いていこう 」「笑ってたいんだ」「いつだって僕らは」などヒット曲含む全12曲。デビューから6年、グループとしての変わらない部分、変わってきている部分、それらが両立している彼らの在り方を投影したアルバム。4月からは全国ツアー“いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! 2012〜NEWTRAL〜”もスタート。ますます波に乗る彼らの動向から目が離せない!
いきものがかり スペシャルインタビュー
goo:5枚目のオリジナルアルバム「NEWTRAL」ですが、どんなアルバムに仕上がりましたか?このアルバムの一押し曲とその理由を教えてください。
水野良樹:「会いにいくよ」ですかね。もっとも自分たちの姿勢と言うか、自分たちがつくる音楽の在り方みたいなものを、ちゃんと歌えた曲だと思います。
吉岡聖恵:アルバム作りはシングルを軸にしながら、なるべくバラエティ豊かな曲たちを集めていきたいと思い、選曲していきました。一曲ずつの個性・世界観がより濃く、はっきりと出せたアルバムになりましたね。「会いにいくよ」では、“こんなふうに歌を届けられたら”という思いが曲に反映されていますし、「愛言葉」は今の時代と向き合っているようなイメージの楽曲。この二曲は、作り手の気持ちがより反映されたものになっていると思います。ラストの曲「おやすみ」では、曲が出来てすぐに記録用に録った仮歌の雰囲気が独特で良かったので、今回歌詞も仮歌もそのままでバンドアレンジを加えてもらいました。感覚的にうたった歌で、温かみのある曲になったと思っています。
高校から演奏している「地球」、インディーズからの「恋詩」など、最近出来た曲以外のものもぜひ楽しんで頂きたいですね。
山下穂尊:充実した内容になっていますが、聞いてみると全体を通してサクッと聞けるアルバムになったと思います。どれも一押しなので、あとは聞いてくれる方々に判断して頂ければ満足です。
goo:アルバムタイトルの「NEWTRAL」。これにはどんな意味が込められているのですか?
山下穂尊:実際のニュートラルなイメージと、あえてNEUTRALのUをWに変えたことで生まれる「新しい」というような意味が両立できたら…と、このタイトルに決まりました。
吉岡聖恵:今回、シングルは前向きな曲が多かったのでですが、アルバム全体としては、ナチュラル・フラットというようなイメージにしたいね、とメンバー同士キーワードを出しあう中で、「ニュートラル」という単語が出てきて、タイトルにつながりましたね。ニュートラルの綴りは“NEUTRAL”ですが、Uの部分をWにしてみることで造語になって、ニュートラル本来の意味の“どちらにも片寄らない”イメージにプラス“NEW”で“新しく進む”という印象も加わって、広がりのある言葉だなぁと感じ、「NEWTRAL」となりました。
水野良樹:曲目を決めてからタイトルを考えたんですが。曲目をながめてみると前向きなメッセージを歌った曲が多くて。あんまりそれが押し付けがましい感じになるのも本意ではないなと。新しい時代にすすみつつも、そこで凛としているというか、慌てふためくんでも騒ぎ立てるんでもない、常態のイメージが出せればいいなと。そこでneutralというもとの英単語が出てきて。この”u”を”W”にしたら、新しいという意味合いも加わってより広い意味でとらえられる言葉になるかなと。もともとイメージしていた”常態”のイメージも”凛としている”イメージを、ちゃんと繋がっている気がして。
それでこのタイトルに決めました。
goo:8曲目の「白いダイアリー」は、聖恵さんが作詞/作曲に初挑戦されていますが、ご自分の楽曲が完成してみてどんな気持ちでしたか?また、水野さん、山下さんは「白いダイアリー」について客観的にどんな印象をお持ちですか?
吉岡聖恵:メロディー自体は去年できていた曲で、アルバムに入れることが決まってから歌詞を書き始めました。ちょっと懐かしい雰囲気のメロディーに引っ張られて、恋の曲にしようと決めて。その中で、主人公の女の子が彼との想い出を綴った“白いダイアリー”というのがキーワードとして出てきたので、そこからイメージを広げていきましたね。最終的には前向きなイメージの曲になったと思います。
山下穂尊:曲の作り方がこれまでよりもルールづいて来たというか、はっきりしてきた印象です。ただ今回は歌詞の方で苦労したようで、めずらしく多少のアドバイスをしました。
水野良樹:以前よりメロディが洗練されてきたというか、技巧的になってきたなという印象を持っていました。吉岡の曲は、僕らが考えつかないような展開をすることが多くて、それは作曲に変なクセがついていないからこその吉岡独特の個性だったと思うんですけれど。そこを残しつつも、より、曲がいい意味で整理されてきているんだなということを、感じました。
goo:このアルバムは、亀田誠治さん、本間昭光さん、蔦谷好位置さん、島田昌典さん・・・といった豪華な面々がそれぞれアレンジャーとして名を連ねていますが、皆さんが影響を受けたと思われることなどありましたら教えてください。
山下穂尊:もう常に影響は受けてると思います。名だたるプロデューサー陣ですので毎回スカイツリーを見上げる気分です。
吉岡聖恵:歌い手として、アレンジに背中を押して頂いている部分はすごく大きいと思っています。どっしりとしたアレンジに乗ろうとするとき、ボーカルもより腹をくくって歌に集中しよう!となりますし、大人っぽいアレンジなら歌もそこまでたどり着こうとします。
水野良樹:僕らがやっていることは言ってしまえばソングライターとシンガーという二つの存在の範疇でしかありません。それを、これらアレンジャーのみなさんやセッションミュージシャンの皆さんに託しているのです。影響を受けている…というよりも、本当にともに作ってもらっているという意識がとても強くて。僕らの曲を素材に、アレンジャーとしてのアイデンティティも多分にこのアルバムのなかに込められているはずだと思います。いちミュージシャンとしては、本当に憧れのひとたちとともに音楽をつくれている喜びでいっぱいです。
goo:初回生産限定盤には、「ありがとう」「YELL」「じょいふる」などのライブ音源10曲も収録されていますが、こちらの10曲はどのようにセレクトされたのですか?
水野良樹:なるべくいきものがかりに詳しくない方、はじめていきものがかりのCDを手にとったという方にも、すんなり入って来れるようなライブ盤にしようと。なので、選曲は、より聴き馴染みがあるだろうなという曲を中心に選んでいきました。
吉岡聖恵:2〜3年前のツアーから最近のライブテイクの記録があったので、いろんな時期のものを入れたいと思い選曲していきました。CDとは違うライブアレンジをしている曲や、会場に来てくれた皆さんとのやり取りがそのまま伝わるものだったり!ライブならではの空気感を味わってもらえたらと思っています。
山下穂尊:より多くの方々が楽しんでもらえるように選曲したつもりです。
goo:この初回生産限定盤には、4月から始まる“いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! 2012〜NEWTRAL〜”の、チケット特別抽選先行案内も入っていますが、ライブへの意気込みを教えてください。
山下穂尊:一般のツアーは久しぶりなので純粋に楽しみです。お客さんも出演者もスタッフさんたちもみんなが満足出来るようなツアーにしたいですね。
水野良樹:もうほんとにシンプルなんですけれど、素直に、笑って、泣いて、楽しんで頂けるライブにしたいなと。ただそれだけなんで。もうそのことだけを考えてやるのみですね。
吉岡聖恵:約40公演、ホール&アリーナをまわるツアーです。久しぶりに全国をまわれるので、いろいろな地域の方々に会えるのがとにかく楽しみです!来てくださった方々も自分たちも、みんなが笑顔になれるようなツアーにしたいですね!年齢性別関係なくたくさんの方たちと一緒に盛り上がりたいです。会場でお待ちしています!!
goo:前作のアルバム「ハジマリノウタ」から約2年2ヶ月ぶりのニューアルバムとなりますが、この約2年2ヶ月の間に、発見や成長など、ご自身の中で“これが一番変わった”と思えることを教えてください。
山下穂尊:自宅を引っ越して家が変わりました。
水野良樹:グループとしてはベストも間にあって、自分たちの活動を振り返るようなタイミングも、いくつかありました。それでなにか変化したかというと、それほど目立ったものはないと思うのですが、ちゃんと続けるための微調整は3人でしているのかなと。それは曲作りについてもそうですし、3人でのコミュニケーションの取り方にしてもそうですし。続けるために、しなきゃいけないことを、淡々とやってきた2年だと思います。
goo:2月29日は聖恵さんのお誕生日ですが(おめでとうございます!!)、アルバムリリースがお誕生日と重なったお気持ちは?
吉岡聖恵:うるう日生まれなので、四年に一度しか誕生日が来なくて、今年でやっと七回目の誕生日なんです(笑)そして私が生まれたのが水曜日らしいのですが、今度の29日は28年ぶりの水曜日(自分が生まれてから)だそうなんです。そんな日にアルバムリリースできて、個人的にはとっっても嬉しく思っております!!
goo:最後に、goo音楽をご覧のみなさんへのメッセージをお願いします。
吉岡聖恵:ニューアルバム「NEWTRAL」を聴いていただいて、何かを感じて頂けたらうれしいですし、このアルバムで皆さんの日常に寄り添えたならとっても幸せです!そして、ライブにもぜひ足を運んで頂きたいです。初めての方も、何度目かの方も、一緒に楽しい時間をつくりましょう!
山下穂尊:デビュー七年目ですがまだまだ新人のつもりで邁進していきたいとおもいます。ゆえ、温かくこれからも見守って頂けるとありがたいです。
水野良樹:自信作になりました。ぜひ「NEWTRAL」聴いてください。
goo:ありがとうございました。
いきものがかり 作品情報
「NEWTRAL(初回生産限定盤)」
2012年2月29日発売
・【2CD】ESCL-3827/8 \3,500(tax in)
※初回生産限定盤/ボーナスCD付
「NEWTRAL」
2012年2月29日発売
・【CD】ESCL-3829 \3,059(tax in)
※通常盤
「NEWTRAL」 収録曲
【CD1】
- 歩いていこう
TBSテレビ系ドラマ「ランナウェイ〜愛する君のために」主題歌 - 笑ってたいんだ
日産自動車「日産セレナ」CMソング - いつだって僕らは
「ユーキャン」CMソング - KISS KISS BANG BANG
アサヒ飲料「十六茶」CMソング - 会いにいくよ
- 地球
- センチメンタル・ボーイフレンド
- 白いダイアリー
- 恋詩
- NEW WORLD MUSIC
CX系「めざましテレビ」テーマ・ソング - 愛言葉
- おやすみ
【CD2】「なまものばかり〜メンバーズBEST LIVEセレクション〜」※初回生産限定盤のみ
- SAKURA -2010 LIVE at 日本武道館 ver.-
- ありがとう -2010 LIVE at 横浜アリーナ ver.-
- 気まぐれロマンティック -2009 LIVE at 渋谷C.C.Lemonホール ver.-
- 歩いていこう -2011 LIVE at 国立代々木競技場第一体育館 ver.-
- キミがいる -2010 LIVE at 日本武道館 ver.-
- じょいふる -2010 LIVE at 日本武道館 ver.-
- YELL -2010 LIVE at 日本武道館 ver.-
- ブルーバード -2010 LIVE at 横浜アリーナ ver.-
- コイスルオトメ -2010 LIVE at 横浜アリーナ ver.-
- 心の花を咲かせよう -2011 LIVE at 横浜スタジアム ver.-
いきものがかり 歌詞情報
「NEWTRAL」
- 1.歩いていこう
- 2.笑ってたいんだ
- 3.いつだって僕らは
- 4.KISS KISS BANG BANG
- 5.会いにいくよ
- 6.地球
- 7.センチメンタル・ボーイフレンド
- 8.白いダイアリー
- 9.恋詩
- 10.NEW WORLD MUSIC
- 11.愛言葉
- 12.おやすみ
「なまものばかり〜メンバーズBEST LIVEセレクション〜」※初回生産限定盤のみ
◆その他の歌詞もチェック◆
いきものがかり ライブ情報
- いきものがかり(奈良・大阪) (発売中)
2012/06/03(日) なら100年会館 大ホール - いきものがかり(奈良・大阪) (発売中)
2012/06/05(火) オリックス劇場(旧大阪厚生年金会館 大ホール) - いきものがかり(石川) (発売中)
2012/06/17(日) 本多の森ホール(旧石川厚生年金会館) - いきものがかり (発売中)
2012/06/21(木)〜06/22(金) 渋谷公会堂 - いきものがかり (07/07(土)〜)
2012/08/31(金)〜09/15(土) 日本武道館
※これらの公演に関わっている可能性があります。
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(提供:ローチケ.com)