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事件
【放射能漏れ】原発事故広がる告訴・告発 国、東電の責任問える? 専門家の見解は二分
東京電力福島第1原発事故をめぐり、民間や自治体が国や東電を告訴・告発し、刑事責任を問おうとする動きが広がっている。背景には捜査当局が国や東電を捜査しないことに対する怒りがある。ただ、原発事故で刑事責任を問えるかどうかは専門家の間でも意見が分かれている。(小野田雄一)
数百人が賛同
「4月22日に山口県で23人が死傷した工場爆発事故では直後に県警が捜査を始めた。しかし福島原発事故ではいまだ何の捜査も行われていない」。福島原発告訴団の事務局長を務める福島県大熊町の大賀あや子さん(39)はそう話す。
同告訴団は今年3月に発足。福島県内で告訴への参加を呼びかけ、既に数百人の賛同を得ているという。
告訴団は(1)津波対策を怠った東電(2)安全審査をおざなりにしてきた政府(3)原発の安全性を吹聴してきた学識者-などの関係者計30人超を、6月11日に業務上過失致死罪などで福島地検に告訴する方針。
「事業所などから健康を害する物質を排出し、生命や身体に危険を与える」ことを禁じた公害犯罪処罰法違反罪での告訴も視野に入れている。
大賀さんは「1回目の告訴は福島県民が行うが、その後は県民以外にも参加を呼びかける」と意気込む。
自治体も検討
一方、原発事故で役場ごと避難した浪江町も現在、国と県の告発を検討中だ。
告発の根拠は、放射性物質の拡散を予測する「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム」(SPEEDI)のデータが事故直後に国や県から公表されなかったこと。多くの町民が放射線量の高い地域に避難し、被曝(ひばく)が拡大したとする。馬場有町長は「必要ない被曝を招いたことは人道上許せない」とし、6月中にも業務上過失傷害罪などで告発したい考え。
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