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原発再開差し止め提訴へ集会5月28日 10時34分
茨城県東海村にある東海第二原子力発電所について、市民グループなどが「人口密集地に立地して、事故の場合の危険が大きい」として、運転再開の差し止めなどを求める裁判を起こすことになり、水戸市で集会が開かれました。
東海第二原発は、去年3月の震災で自動停止したまま運転再開のめどがたっていません。
茨城県の市民グループなどおよそ200人は「東海第二原発は、人口密集地に立地して事故の場合の危険が大きい」などとして、ことし7月、事業者の日本原子力発電と国に対して、運転再開の差し止めなどを求める訴えを、水戸地方裁判所に起こすことになりました。27日、水戸市で提訴に向けて集会が開かれ、東海第二原発の廃炉を求める署名活動を行っている市民グループや農家などおよそ260人が参加しました。
この中で、母親のグループで活動しているひたちなか市の女性は「未来の子どもたちのためにも原発に頼らない社会にしていくのは大人の責任です」と述べました。
また、石岡市で有機農業を営んでいる男性は「茨城は首都圏の食料供給基地であり、原発の再稼働はどうしても止めなければならない」と訴えました。
担当する海渡雄一弁護士は「福島の事故によって、原発の運転差し止め請求を退け続けてきた裁判所への批判が高まっている。今なら原発の運転を止められる可能性がある」と話しました。
集会に参加したつくば市の50代の女性は「これほどたくさんの人が参加しているので驚きました。自分もできる範囲で協力したい」と話していました。
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